都市伝説その3:主題歌『アンパンマンのマーチ』の秘密

 キャラクターに限らず、主題歌『アンパンマンのマーチ』にも都市伝説がある。テレビアニメ『それいけ!アンパンマン』の放送開始以来、オープニングテーマとして使われ続けているため、非常に認知度の高い曲。2011年3月11日に発生した東日本大震災の直後、ラジオ局にリクエストが殺到したことでも有名だ。

●都市伝説の内容

 作者のやなせ氏は戦争経験者で、戦時中はプロパガンダの制作を担当していた。また弟は海軍所属の特攻隊員で、太平洋戦争において22歳の若さで亡くなっている。実は、『アンパンマンのマーチ』の歌詞をよく読むと、特攻隊員を連想させるフレーズがあり、この曲の歌詞は弟に捧げられたものである、という説がある。

●はたして、本当なのか?

 やなせ氏が戦争経験者であり、実弟が戦死しているということは事実。だが、やなせ氏本人は、自身の著書の中で「ぼくはそんなつもりはなかった」と正式に否定している。よって、嘘!

都市伝説その4:アンパンマンは、全身食べられる!?

 みんなが知っているアンパンマンの最大の特徴といえば、顔が食べられるということだろう。しかしそこにも、ある噂が存在している。

●都市伝説の内容

 テレビアニメ『それいけ!アンパンマン』の第一話では、”アンパンマン”がパン用かまどから登場したときに、すでに洋服を着ていたことが明らかになっている。また過去には頭部の具があんこ以外で代用されたり、パン以外の頭部がくっつけられたこともあった。そのときはマントや全身の仕様が変化するなどしたため、洋服を含めた体部分も頭部と同じように食べられるのではないかという都市伝説がささやかれている。

●はたして、本当なのか?

「アンパンマンは、全身食べられる!?」という都市伝説の真偽は、実際に全身を食べられるというシーンが放送されたことはないため、いまだに不明である。

●アンパンマンの顔の秘密

 では、アンパンマンの交換された顔はどこへ行くのだろうか? 新しい顔がセットされた瞬間に、交換された古い顔は消え去ってしまうようだ。また新しい顔がないときは臨時の顔で代用されることもある。臨時の顔は新しい顔を作る材料がないときに登場し、これまでにあんまん、アップルパイ、月見団子、大福などがあった。

都市伝説その5:ジャムおじさんとバタコさんは妖精だった!?

 この二人なくしては、物語が成立しないほど重要なキャラであるジャムおじさんとバタコさんにも、知られざる真実があった。

●都市伝説の内容

 アンパンマンワールドにおいて、二人だけが人間のような見た目で、特殊な能力は持たない。しかし、「ジャムおじさんとバタコさんは、人間ではない」という都市伝説がある。

・ジャムおじさんの特徴

 ジャムおじさんはパン工場に住んでいるパン職人で、アンパンマンの生みの親。科学者でもあり、アンパンマン号や巨大メカの発明もしている。趣味は乗馬、バイク、サーフィンなど。登場するほとんどのキャラクターから好かれている存在。

・バタコさんの特徴

 バタコさんはパン工場で働くジャムおじさんの助手。裁縫や料理、お菓子作りが得意で、アンパンマンのマントが破れると縫って直してくれる。アンパンマンの新しい顔を投げる回数が最も多く、ほぼ百発百中。好きな食べ物は、綿飴。

●はたして、本当なのか?

「ジャムおじさんとバタコさんは、人間ではない」という伝説は本当である。アンパンマンワールドに人間はおらず、ジャムおじさんとバタコさんも人間の姿をしているが、実は妖精なのだ。なお公式HPの説明によると、ジャムおじさんとバタコさんは一緒に暮らしているが親子や肉親ではないとのことだ。

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