昭和から現在に至るまで、数々の名作やブームを生み出してきた医療ドラマ。その中心は医師というイメージが強いが、医師とともに患者を支え、医療現場を支える存在として欠かせないのが「看護師」である。
ドラマに登場する看護師たちは患者の心身に寄り添いながら、ときに悩み、ときに恋をし、さまざまな困難に向き合っていく。その性格や仕事への向き合い方、恋愛観も作品ごとに大きく異なり、看護師として奮闘する姿に心を掴まれた視聴者も多いだろう。
そんな看護師役を演じる女優たちのナース姿は、ドラマにおける大きな見どころのひとつ。清楚な白衣から現代的なパンツスタイルまで、その魅力的な着こなしはキャラクター性を際立たせており、「こんな看護師さんがいる病院なら通いたい」と観る者に思わせるほどの仕上がりだ。
そこで今回は、まさに“白衣の天使”と呼ぶにふさわしい、劇中で印象的なナース姿を披露した女優たちを振り返る。
(第1回/全5回)
※本記事には作品の内容を含みます
■新人時代から頼れる看護師へ!『ドクターX』今田美桜のキュートな白衣姿
真面目で責任感のある看護師を好演したのが、米倉涼子さん主演の人気医療ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)で看護師・大間正子を演じた今田美桜さんだ。
今田さんが同シリーズに初登場したのは、2019年放送の第6シリーズ。当時の正子は、青森から上京し「東帝大学病院」で働く24歳の新人看護師という役柄だった。
経験は浅いものの真面目で一生懸命な頑張り屋で、青森の実家にいる幼い弟たちへ仕送りを続けるため、過酷な残業や夜勤をこなす。さらには病院には内緒で、別の病院でも夜勤のアルバイトをするほどの働き者であった。
そんな新人時代の正子が身につけていたのが、白いワンピースタイプのナース服である。今田さんの大きな瞳や明るい表情との相性は抜群で、その初々しくフレッシュな姿は、まさに王道の“白衣の天使”と呼びたくなるほどの可憐さだった。
ただし正子は、ただ可愛らしいだけではない。仕事とアルバイトの掛け持ちによる疲労からミスをすることもあったものの、大門未知子のオペを手伝ったことをきっかけに成長を遂げる。やがて未知子からも一人前として認められ、看護師一本で生きていくことを決意するのだ。
そして2021年放送の第7シリーズでは、今田さんは一回り成長した正子を好演。後輩もでき、手術室看護師を任される機会が増えるなど、新人時代とは違う頼もしさを見せた。
ナース服もワンピースタイプからパンツスタイルへと変化し、髪型もよりきっちりとしたまとめ髪に。また、第6シリーズで強烈なインパクトを残した「津軽弁」も控えめとなり、「都会感を出してほしい」という監督の要望に見事に応えていた。
興味深いのが、主人公・大門未知子を演じる米倉涼子さんとの並びである。身長157cmの今田さんに対し、米倉さんは10cm以上高く、劇中では高いヒールを履くことも多い。そのため2人が並ぶと身長差がより際立ち、小柄でキュートな正子と、堂々とした未知子というキャラクターの対比が視覚的にもよく表現されていた。
新人時代の初々しい白衣姿から、手術室で毅然と仕事をこなす頼もしい姿へ。シリーズを通して正子の成長を体現した今田さんだが、白いナース服に身を包んだフレッシュな佇まいは、今振り返っても“白衣の天使”という言葉がよく似合っている。
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