■大魔法使いは一体何人いる?
ゼーリエとミーヌスが「大魔法使い」と広く認識されているのは間違いないが、では最後のひとりは誰なのだろうか。聖杖の証を持つフリーレンだと考えるのが自然かもしれないが、そう単純ではない。フリーレンはこれまで目立つことを避けて、自らの存在を消すように生きてきた。そのため、ゼーリエの側近の1人である一級魔法使い・ゲナウでさえ、フリーレンが大魔法使いということを知らなかったほどである。
先述したように、彼がゼンゼとの会話で「最後の大魔法使いか」と呟いていることを踏まえると、もしかすると大魔法使いは「現存する三人」にフリーレンを加えた4人存在するのかもしれない。
では、もう1人は誰なのか。読者の間で有力視されているのは、フリーレンと共にエルフの里で過ごした同族・ミリアルデだ。彼女は里が滅ぼされた時に姿を消しており、他の仲間ともども死亡したと思われていた。
しかし、対魔法使い専門の特務機関である「聖杖法院」の名前が上がった際、そのトップと思われるキャラクターのシルエットがミリアルデに酷似しており、生きている可能性が浮上。聖杖法院と聖杖の証は、その紋章のデザインや組織名からも、何らかの関連性が考えられる。
また、上に挙げた所持する可能性が高い者の共通点が「エルフ」「女性」「魔法使い」であることから、聖杖の証と「女神様」のつながりを予想する声もある。天地を創造したとされる女神様は、作中のイメージ像では大きな翼を持ったエルフの女性として描かれており、ゼーリエやフリーレンとの関係性も示唆されている。また、「聖典」や「石碑」「勇者の剣」といったさまざまなアイテムをもたらしているため、「聖杖の証」もそのうちの1つではないかというのだ。
とはいえ、あまり情報が出揃っていない現状では、すべては推測にすぎない。そもそも聖杖の証はいくつ存在するのか、それが何のために作られたものなのか、そしてなぜフリーレンがそれを持っているのか。いまだ謎は多い。
聖杖の証は、現時点で分かっていることから推測する限り、大魔法使いに与えられた称号のようなものと思われる。その価値は分かる者にしか分からず、アイテム自体に絶大な効果があるわけではない。むしろ重要なのは、その背景にあるであろう物語であり、誰が、何の目的でこの証を与えたのかを知ることが、過去を紐解く鍵になるのだろう。
物語が進んでいけば、聖杖に関する謎も含めて、すべてが明らかになるはずだ。
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