■FX投資の生々しい描写に視聴者も震えた『FX戦士くるみちゃん』

 原作・でむにゃんさん、作画・炭酸だいすきさんによる漫画が原作となるアニメ『FX戦士くるみちゃん』。女子大生・福賀くるみが、母親がFXで失った2000万円を取り戻そうと外国為替取り引きに挑む物語となっている。

 その第1話では、いきなり冒頭からFX投資のリスクを警告する注意書きが表示され、視聴者にただならぬ印象を与えた。SNSでも「どうみてもヤバいアニメだよな」と、開始早々の不穏な演出に多くの視聴者が反応していた。

 さらにショッキングだったのは、くるみが中学生だった頃に母の梢がFXで大金を失い、自ら命を絶ってしまうシーンだ。そんな悲惨な経験をしたにもかかわらず、20歳になったくるみは、母を破滅させたFXの世界へと飛び込んでしまうのである。

 そして、くるみはアルバイトで貯めた軍資金30万円を、初取り引きで一気に失いかねない絶望的な状況に追い込まれる。衝撃的な第1話の幕切れに、FX経験者からも「見てて凄い胃が痛くなる」といった感想が寄せられた。

 かわいらしいキャラクターや明るい主題歌とは裏腹に、お金を失う恐怖や相場にのめり込んだ人間の危険な心理を容赦なく描く本作。視聴者からは「これは全人類見るべきアニメ(反面教師)」といった意見もあり、FXの危険性を疑似体験できる異色作として話題を呼んでいる。

■「生」への執着が強い令嬢と、愛が重すぎる殺し屋の恋物語『ホタルの嫁入り』

 漫画アプリ『マンガワン』(小学館)で、2023年から連載された橘オレコさんの漫画が原作の『ホタルの嫁入り』。余命わずかな令嬢・桐ヶ谷紗都子と、彼女を異常なほど溺愛することになる殺し屋・後藤進平の危険な恋を描いた物語だ。

 舞台は明治時代。令嬢である紗都子は生まれつき心臓が弱く、家族の中で唯一味方でいてくれた父親の「紗都子が結婚して幸せになる」という願いをかなえることを生きる目標としていた。そんなある日、何者かにさらわれた紗都子の前に現れたのが、凄腕の殺し屋・進平である。

 殺し屋ながら仕事にまじめな進平は、牢屋に入れられた紗都子を襲おうとする男たちを次々と斬り捨てる。それまで穏やかな雰囲気が一転し、問答無用に人体が切断されていく猟奇的な描写に、SNSでは「これだよこれ」「サイコ感が良い」といった声があがった。進平の声を担当する内山昂輝さんの不穏さをにじませる演技も好評で「声が最高」「内山さんを抜擢したの天才」という反応が相次いだ。

 そして、彼の強さを目の当たりにした紗都子は「生きのびるため」だけに求婚し、それが本気だと信じさせるために血まみれの進平に口づけをする。感激した進平は「俺 ちょっと愛が重いけど 幸せにするよ…」と不敵にほほ笑むのである。

 さっそく「血なまぐさい激重男と超可愛い主人公」という異色の組み合わせに惹かれた人が続出した本作。美しい映像と過激描写、そして愛が重すぎる進平の危うさが同居する恋愛サスペンスは、今後どのような展開をみせるのだろうか。

 

 映像面の過激さだけでなく、人間の危うい心理状況などで視聴者の心を激しく揺さぶった3作品。ハラハラさせられる刺激的な展開に興味がある方は、ぜひチェックしてみてほしい。

 

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FX戦士くるみちゃん 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
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