■一瞬たりとも目が離せないド派手なアクション
本作のもうひとつの魅力が、身体改造によって得た能力を駆使する戦闘アクションだ。特に象徴的なのは、デイビッドが体に埋め込む軍用の身体拡張装置「サンデヴィスタン」である。
この装置を使うと、デイビッドは常人には追いつけないほどの高速で行動可能。何重もの残像を伴って動く姿は鮮烈で、銃撃を受ける状況でも一瞬で位置を変え、戦闘シーンではスピーディーな描写が連続する。
デイビッドだけでなく、ルーシーはワイヤーを振るって敵を切り裂き、レベッカは大型銃の反動で小さな体を揺らしながら撃ちまくる。軽快な身のこなしで相手を仕留める接近戦もあれば、激しい連射で強引に押し切る銃撃戦もあり、どの人物が戦うかによってアクションの迫力も様変わりする。
そして物語終盤では、作中屈指の大規模なアクションシーンが展開。制作会社・TRIGGERによる大胆な動きと鮮やかな色彩に加え、銃撃や爆発で敵が吹き飛び、血や破片が飛び散る迫力あふれるシーンが次々描かれた。
誰が死んでもおかしくない爽快さと緊張感が同居する戦闘シーンは、命が簡単に奪われるナイトシティの過酷さを物語っていた。
■仲間を失う容赦のない展開…そして、忘れられない最終回
迫力満点の戦闘描写や個性豊かな仲間たちも魅力だが、第4話ではピラルが路上で出くわした男に突然射殺されるという衝撃的な展開もあった。
また第6話では、メインが身体改造などの負荷によって精神に異常をきたす「サイバーサイコシス」に陥り、現実を正しく認識できなくなる場面も。頼れるリーダーだった人物が堕ちていく姿は、視聴者に大きなショックを与えたはずだ。
その後、メインを支えていたドリオも命を落とし、この事件を機に物語は急展開。終盤では、恋人であるルーシーが囚われ、デイビッドは心身を限界まで酷使しながら救出に向かう。裏切りと陰謀が渦巻き、信じていた仲間が次々と犠牲になる展開は最後まで予断を許さない。
そして最終回では、ルーシーがかねてから抱いていた「月へ行く」という夢をめぐり、物語の結末が訪れる。そのラストは決してハッピーエンドとはいえないもので、レビューサイトやSNSでは「何回も見たいけどもう二度と見たくない」「喪失感がすごい」「BGMがずる過ぎる」と、やりきれない思いを語る声が多かった。
一方で、魅力的なキャラクターやハイクオリティな作画、息もつかせぬ展開などの高い完成度もあって、「ネトフリ史上最高傑作」「マジで神アニメ」「本当に出会えてよかった」と、作品を絶賛する反響も相次いだ。デイビッドとルーシーの夢はどのような形で描かれるのか……その答えは、ぜひ本編を見てたしかめてほしい。
そして10月20日から配信開始される新シリーズ『サイバーパンク: エッジランナーズ2』は、デイビッドたちのその後を直接描く作品ではなく、新たな登場人物による独立した全10話の物語となる。舞台は引き続きナイトシティで、アニメーション制作もTRIGGERが担当する。
今度はどのような人物が出会い、どんな人間ドラマが描かれるのか新たな物語に期待したい。
■人気キャラのスピンオフをAmazonでチェック!



