原作:山田鐘人氏、作画:アベツカサ氏による人気ファンタジー漫画『葬送のフリーレン』(小学館)。累計発行部数は3500万部を突破し、2027年にはアニメ第3期の放送も控えるなど、多くのファンを魅了している。
人間やエルフ、魔族といったさまざまな種族が登場する本作の世界は、「天地創造の女神様」が作ったとされている。しかし、女神の存在は作中で何度か言及されながらも、その正体についてはいまだ不明な点や謎も多い。
女神について語るうえで欠かせないのが、その加護を受け、回復や解呪の魔法で人々を癒す僧侶の存在だ。勇者一行の僧侶ハイターをはじめ、フリーレンの仲間となるザイン、謎多きエルフのクラフトなど、篤い信仰心を持つ僧侶たちがたびたび登場する。
彼らにあれほどの力を与える女神とは、一体どのような存在なのだろうか。本記事では、作中で断片的に語られた女神の情報をあらためて振り返っていきたい。
※本記事には作品の内容を含みます。
■女神様はいったい何者なのか
僧侶が所持する「聖典」において、女神は天地を創造した全知全能の存在とされている。しかしフリーレンによれば、女神は「神話の時代」を除き、長い歴史の中で実際に姿を現したことは一度もないという。ちなみに、「女神様の魔法」を使うための暗号文が記された「聖典」が地上にもたらされたのは1500年前とされているが、神話の時代が具体的にいつなのかは明かされていない。
作中で神話の時代に生きていたとされるのは、賢者エーヴィヒ、神話の時代の魔物・水鏡の悪魔(シュピーゲル)、大魔法使いゼーリエだ。この中で現在も生存しているのはゼーリエだけなので、彼女なら女神について何か知っていると思われるが、その詳細はいまだ語られていない。
作中では登場人物が思い浮かべて「イメージ」する女神が登場するが、大きな翼と尖った耳が特徴で、まるで翼を持ったエルフのような姿をしていた。ゼーリエが神話の時代から生きていることも相まって、エルフとは何らかのつながりがありそうにも思える。
女神は「聖典」のほかにも、「引き抜けるのは、この世界を滅ぼす大いなる災いを撃ち払う勇者のみ」と伝えられている伝説の武器「勇者の剣」をもたらしたとされている。これは剣の里の洞窟に長きにわたり突き刺さっていたが、若き日のヒンメルが挑戦した際は抜けなかった。
それでもヒンメルは魔王討伐に成功しているため、勇者の剣に関しては謎や疑問が残る。もしかすると、実は魔王は倒されていないのか、あるいは「この世界を滅ぼす大いなる災い」とは魔王以外の何かを指しているのかもしれない。そうだとすると今後の展開次第では、女神がもたらした勇者の剣が再びキーアイテムになることもありえるだろう。


