■レオ&サイの渾身の一撃で体が潰されても生存!?

 チャルロス聖の驚異のタフさを決定づける出来事が、エッグヘッド編で語られた回想シーンの中に描かれている。世界会議に出席した魚人島リュウグウ王国国王ネプチューンに、しらほし姫も同行。懲りないチャルロスは再び彼女に固執して、自分の奴隷にしようと捕獲を試みたときのことだ。

 そこに彼女の護衛をしていたトンタッタ海賊団の船長レオと、八宝水軍の新棟梁サイが同時に現れ、両者の渾身の一撃がチャルロスの体に炸裂。頭部を叩きつけられた彼の体は地面に埋まり、体がひしゃげてしまうほどの大打撃を受けた。

 周囲にいた天竜人も「死んだぞこれは!!」「天竜人殺人事件だァ~~」と絶叫したほどで、普通の天竜人なら即死するほどの衝撃だったことがうかがえる。

 だが、それでもチャルロスはしぶとく生き延びた。というのも、その後に海軍の黄猿が「チャルロス聖殺人未遂」と語る場面があり、チャルロスの生存が確定したのである。

 海賊の実力者2名による、おそらくは相当な怒りのこもった同時攻撃を食らいながらも、命に別状なかったチャルロスの体の頑丈さは異常である。

 ルフィの時の一度だけなら偶然で片づけられるかもしれないが、周りの目撃者が「殺人事件」と思ったほどのレオ&サイの攻撃にまで耐えたとなると、単なるギャグ補正で片づけるのは少々ムリがありそうだ。

 物語の核心にいそうなイムの存在や、聖地マリージョアに隠された謎は多く、天竜人の血筋にもまだ明かされていない秘密が眠っていると考えられる。このチャルロスの異常なまでの体の頑丈さも、天竜人が「ただの人間ではない」ことを示す伏線という可能性もありうるだろう。

 天竜人の中でも極悪非道な人物として悪名を轟かせてきたチャルロス聖。これまでの描写を振り返ると、ただの無能な世界貴族というだけで片づけられない不気味さが漂っている。

 物語は最終章に入り、イムや天竜人、聖地マリージョアの真実が語られる日も近いはず。そのとき、チャルロスが秘めている異様な潜在能力が明かされるのかも知れない。天竜人屈指の最凶最悪の男に何か隠されているのか……何か謎があるのならばしっかり見届けたいところだ。

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