■永井豪ヒロインは昭和女子にとってのファッションリーダー!?

 弓さやかのミニスカとロングブーツに魅了された私ですが、のちにさらなるファッション性に優れた永井豪ヒロインが誕生します。

 それが1973年(昭和48年)よりNET系列(現・テレビ朝日)で放送された『キューティーハニー』です。

 ハニーは「空中元素固定装置」を内蔵したアンドロイドで、元素を自在に組み替えることでさまざまな衣装に変身できました。

 その際、ハートのついたチョーカーに触れ「ハニーフラッシュ!」の掛け声で変身。このアクションに憧れすぎて、ケーキの箱を結ぶリボンの紐を首に巻いてハニーの真似をしていたことを思い出します。

 通常時の如月ハニーは、金髪にカチューシャをつけたミニスカワンピ姿ですが、変身時は衣装だけでなく髪型まで変化。白いライダースーツに身を包んだ「ハリケーンハニー」はロングの黒髪になり、豪華なドレスで煙管をくゆらす「ファンシーハニー」は紫の髪をアップに。褐色の肌に派手なステージ衣装の「ミスティーハニー」はワイルドなショートヘアーになるなど、多彩なヘアアレンジが楽しめるのも魅力的でした。

 そして、ハニーの7つの姿の職業と衣装のチョイスも最高です。

 通常時のハニーは女子高生、ハリケーンハニーは天才レーサー、ファンシーハニーはファッションモデル、ミスティーハニーはロック歌手、フラッシュハニーはカメラマン、アイドルハニーはスチュワーデスの姿に。特にファッションモデルやスチュワーデスといえば、昭和女子にとって憧れの職業であり、それをハニーの七変化に取り入れたのは見事でした。

 黒と赤のレオタードタイプの戦闘服をまとったキューティーハニーの姿も良かったですが、筆者は特にパンタロンにキャスケット帽をかぶったフラッシュハニーの衣装がキュートに感じ、いまだに大好きです。

 ただし、当時『キューティーハニー』の視聴にはちょっとしたハードルがありました。胸元を強調するシーンやチラリ程度ならまだしも、変身時はハニーが一瞬“一糸まとわぬ姿”になるため、家族がそろったお茶の間のテレビで見るのは、子どもながらに恥ずかしさがあったのです。

 それでも『キューティーハニー』への憧れは強く、あらゆる手を尽くして視聴にこぎつけ、憧れをドンドンと膨らませていきました。


 子どもの頃に見たアニメを振り返ると、『魔女っ子メグちゃん』や東映の『魔女っ子シリーズ』など女子向けの作品も好きでしたが、もっとも影響を受けたのは永井豪先生の生み出したキュートで芯の強いヒロインたちでした。

 ブラウン管の中で、男子顔負けの活躍をする彼女たちの華やかなファッションには、昭和女子の夢がたくさん詰まっていたのです。

 最近、あらためて昭和版『マジンガーZ』を見返す機会がありましたが、やはり弓さやかちゃんこそが、幼い私がもっとも憧れたヒロインだったと再認識しました。

 皆さんが、一番憧れた永井豪作品のヒロインは誰だったでしょうか。

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