永井豪アニメ「魅惑の3大ヒロイン」ミニワンピに姫カット、抜群スタイル…昭和女子が憧れたファッションアイコン【昭和オタクは燃え尽きない】の画像
「1000ピース マジンガーZ&弓さやか」(キューティーズ) (C)永井豪/ダイナミック企画 イラスト 越智一裕

 今からちょうど53年前の1973年10月13日から、アニメ『キューティーハニー』の放送が開始されました。おしゃれでキュートな主人公・如月ハニーは、同世代の女子のあいだで大人気でした。

 当時、いわゆる“女の子向け"と呼ばれるアニメ作品は少なく、幼かった筆者が憧れたのは『マジンガーZ』の弓さやかや、『ドロロンえん魔くん』の雪子姫など、今思えば永井豪先生の作品のキャラクターばかりでした。

 可愛くてスタイル抜群、そのうえ男子顔負けの強さもあり、当時の流行を取り入れた華やかなファッションは少女の憧れそのもの。筆者も数少ない洋服を組み合わせてコーデを真似したり、親にねだって少しでも似たアクセサリーを手に入れたりと奮闘したことを思い出します。

 そこで今回は、昭和の幼少期に魅了された「永井豪作品の女性キャラ」について振り返ってみたいと思います。


※本記事には各作品の内容を含みます。

■先進的だった元祖スーパーロボットアニメのヒロイン

 1970年代のテレビアニメを振り返ると、『あしたのジョー』や『男どアホウ甲子園』など、男子向けの作品が中心でした。一方で女の子向けの作品は、圧倒的に数が少なかったのです。

 悲しいお話がそこまで好きではなかったこともあり、幼い頃は男の子向けアニメを好んで視聴し、そこで出会ったのが『マジンガーZ』でした。

 『マジンガーZ』は、1972年12月(昭和47年)よりフジテレビ系列で日曜19時から放映されたロボットアニメです。日本初のロボットアニメが『鉄腕アトム』なら、『マジンガーZ』は主人公が巨大ロボットに搭乗して戦う「スーパーロボット」の元祖でした。

 そんな『マジンガーZ』のヒロインが、弓さやかです。私にとってはカッコいい女性の象徴であり、まさに憧れのお姉さんでした。

 愛機・アフロダイAに乗って初登場した彼女は、第1話で暴走するマジンガーを間一髪のところで停止させます。続く第2話では、マジンガーをうまく操縦できない兜甲児に、操縦の仕方を教えようとするのです。今なら「それがどうしたの?」と思うかもしれませんが、弓さやかはとても先進的な女性でした。

 『マジンガーZ』が放送された1970年代は、日本における女性の運転免許取得率は10%台前半程度。自分は新興住宅地で育ちましたが、周囲に運転免許を持っている若い女性は皆無でした。漫画などでも「ヒロインは機械オンチ」とキャラ付けされることも多い時代だったのです。

 それなのに、オートバイを乗りこなす甲児ですらマジンガーの操縦に苦戦する中、さやかはアフロダイAを難なく操縦し、主人公の甲児を指導する姿は輝いて見えました。

 また、さやかのおしゃれなファッションも目を引きました。当初さやかの戦闘コスチュームは濃い黄色のライダースーツ。そして第39話からはピンクを基調にしたキュートなミニスカワンピースになります。全身ピチッとしたスーツから分かるスタイルの良さと、ミニスカから伸びる長い脚は美しく、バイクに跨る姿はたまらなく魅力的でした。

■憧れの髪形と印象的なカチューシャ

 昭和のアニメヒロインとしても先進的だった弓さやかですが、美しい容姿を引き立てる彼女の髪型「姫カット(お姫さまカット)」は、幼い頃の私にとって憧れのかたまりでした。

 1970年代を代表するアイドル・麻丘めぐみさん、『愛と誠』の早乙女愛、『うわさの姫子』の梅宮姫子など、ロングヘアで顔の横の部分だけ短めに切りそろえた「姫カット」は、当時王道的な美少女を象徴する髪型です。中でも男子顔負けのアクティブな弓さやかの姫カットは誰よりも似合って見えました。

 また、姫カットが似合うさやかの美しい髪を彩ったのが、「ピンク色のカチューシャ」です。

 当時のカチューシャは、ギザギザの滑り止めが痛かったり、挟む力が少々強かったりと、つけるのはなかなか大変でしたが、アニメヒロインがつけていたカチューシャに憧れた女子は多かったはずです。

 この時期にアニメ化された永井豪ヒロインにとってもカチューシャは定番のアイテムで、『デビルマン』の牧村美樹、『キューティーハニー』の如月ハニー、『ゲッターロボ』の早乙女ミチルなど、驚異のカチューシャ率でした。

 ほかの作品でも『サイボーグ009』の003ことフランソワーズ、『さるとびエッちゃん』のエッちゃんなどがつけていたのが印象的です。

 現在ではカチューシャは長髪の男性にも重宝されますが、昭和アニメでは“女の子らしさ”を象徴するシンボルのような存在でした。

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