ミスリードに鳥肌! 天才的発想で『BLEACH』読者の想像を裏切った「真の卍解能力」“袖白雪”に“氷輪丸”も…の画像
『BLEACH』破面・空座決戦篇 4[DVD](アニプレックス)©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

 久保帯人氏による大人気漫画『BLEACH』には、死神の武器「斬魄刀」が登場。斬魄刀は解放することで「始解」、そして最終奥義とされる「卍解」へと、その能力を進化させる。特に卍解は、死神として頂点を極めた者のみが到達できる境地であり、その圧倒的な力は本作のバトルにおける最大の見どころでもある。

 しかし、数ある斬魄刀のなかには、卍解によって読者がそれまで想像していた力を大きくくつがえし、「真の能力はこれだったのか!」と驚かせたものも存在する。

 今回は、それらのなかでも特に意外性があった3本を紹介したい。

 

※本記事には作品の核心部分の内容を含みます。

 

■「氷を操る刀」じゃなかった!? 朽木ルキアの「袖白雪」

 朽木ルキアの斬魄刀「袖白雪(そでのしらゆき)」といえば、刀身から柄、鍔に至るまですべて純白で、尸魂界(ソウル・ソサエティ)で「最も美しい斬魄刀」と評される1本である。

 一方、能力面を見ると、氷雪系の斬魄刀には同系統で最強とされる日番谷冬獅郎の「氷輪丸」の存在があり、やや影の薄い印象を持たれがちだった。

 ところが、最終章「千年血戦篇」における星十字騎士団(シュテルンリッター)のエス・ノト戦で、その評価は一変する。卍解「白霞罸(はっかのとがめ)」が披露され、袖白雪が「氷を生み出す斬魄刀」ではなかったという事実が明らかになったのだ。

 その本質は、刀に触れたものの体温を零度以下まで低下させること。これまでルキアが繰り出してきた氷の技も、その力によって生じた副次的な現象にすぎなかった。

 ルキアはこの真の能力を使い、自らの体温を極限まで下げることで肉体の分子運動を停止させた。要するに、肉体を一時的に「死んだ」状態にすることで、神経を介して作用するエス・ノトの「恐怖」を無効化し、見事攻略したのである。

 しかし、兄・朽木白哉が「素晴らしい卍解だが、半歩の過ちで命を落とす危うい卍解」と評したように、その力には大きな危険がともなう。袖白雪の能力は「刀に触れたもの」に作用するため、刀を握るルキア自身もその対象から逃れられないのだ。

 体温を絶対零度まで下げた状態で動けるのは、わずか4秒。しかも、そこから急激に体温を戻せば肉体が崩壊する危険すらある、まさに諸刃の剣であった。

 なお、卍解「白霞罸」を発動したルキアは、髪まで純白に染まり、白い装束をまとったような姿へと変化する。ルキアとの出会いをきっかけに死神として覚醒した黒崎一護の卍解「天鎖斬月(てんさざんげつ)」がすべてを漆黒に染めるのと対照的であり、非常に興味深い。

■「治療役」の隊長が見せた本当の顔……卯ノ花烈の「肉雫唼」

 卯ノ花烈——護廷十三隊のなかでも、当初の印象をこれほど鮮やかにくつがえした隊長もいないだろう。

 救護・補給を担う四番隊隊長として、常に優しく負傷した死神たちを救い続けてきた彼女。その斬魄刀の始解「肉雫唼(みなづき)」も、巨大な生物の体内に負傷者を取り込んで傷を癒やすという、まさに彼女の役割を象徴するような能力だった。

 しかし「千年血戦篇」で、その穏やかなイメージは根底からくつがえされる。卯ノ花の正体は、かつて初代「剣八」の名を冠した大罪人、卯ノ花八千流だったことが明かされたのだ。

 そして、十一番隊隊長・更木剣八との一騎打ちで、ついに彼女は卍解「皆尽(みなづき)」を解放する。始解と同じ読み方だが、その名前が示す通り、能力はまったくの別物だ。

 皆尽の真の能力は、発動と同時に周囲に血のような液体を広げ、すべてが血に染まったかのような禍々しい異空間を構築。そして、自分自身を斬った相手の傷を瞬時に回復させるという常軌を逸したものだった。

 卯ノ花はこの力を使い、死闘のなかで致命傷を負った更木を何度も回復させながら、幾度となく斬り合いを繰り返した。これは最強の治療技術を持つ彼女だからこそできる、あまりにも壮絶な戦い方である。その果てに、卯ノ花は自らの命と引き換えに、更木を最強の「剣八」へと覚醒させたのである。

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