毎年10月6日は、数字の語呂合わせから「ドムの日」とされている。
ドムといえば、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』で初登場。主人公アムロ・レイのガンダムと激闘を繰り広げた「黒い三連星」の駆るドムだけでなく、宇宙戦用のリック・ドムなども登場した。
優れた基礎設計を誇るドムからは、さまざまなバリエーションが誕生している。その後のアニメ作品でもリック・ドムの性能向上型である「リック・ドムII」、砂漠や熱帯地域での運用に特化した「ドム・トローペン」、最終発展型である「ドライセン」などが有名ではないだろうか。
しかし、長く続く『ガンダム』シリーズのなかには、これらの他にもドムのバリエーションが登場。今回はその中でも特に異色の設定や見た目を持つドムたちを紹介していこう。
※本記事には各作品の内容を含みます。
■設定はバラバラで謎だらけ!? ミステリアスな「5番目」の名を持つドム
PlayStation2用ゲームソフト『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』(バンダイ)に登場した「ドム・フュンフ」という機体をご存知だろうか。
ドム・フュンフは、複数の媒体にて後期型のドムとして登場。しかし、作品ごとに外観や設定が異なっており、名前の「フュンフ(ドイツ語で5番目)」が意味するところも明らかにされていない。
書籍『週刊 ガンダム・モビルスーツ・バイブル 13号』(デアゴスティーニ・ジャパン)のドム・フュンフの解説によれば、リック・ドムとドム・トローペンの間に位置する機体と紹介され、機体各部がユニット化されているために、開発ベースに適しているとされていた。
さすがに後期型だけあってドムに勝る陸戦能力を持っているようで、宇宙用の機体も存在するとされ、この解説内でも「謎多き機体」と紹介されている。外観は、パッと見たかぎり通常のドムとそこまで大きな変わりはなさそうだ。
また、Nintendo Switch版『SDガンダム Gジェネレーション ジェネシス』(バンダイナムコエンターテインメント)のドム・フュンフの解説文では、開発時期が一年戦争末期だったため、戦場であまり目にすることのない珍しいMSと書かれている。
まるで幻の機体のような扱いになっているドム・フュンフだが、今後の作品などでその正体が判明する日がくることに期待したい。
■宇宙用高機動型ドム…その名も「足なし」!?
ワンダースワン用のゲームソフト『SDガンダム Gジェネレーション ギャザービート』(バンダイ)には「ドム・バインニヒツ」という機体が登場する。
これは、先述したドム・フュンフの宇宙用高機動型に該当する重モビルスーツのようで、「バインニヒツ」とは、ドイツ語で"足なし"を意味する。
その名が示す通り、ドムの特徴だったたくましい脚部を廃し、下半身そのものを高機動型スラスターに換装。まるでジオングのドム版のようなビジュアルで、モビルアーマー並みの機動力を有する。
特徴的なモノアイは、宇宙空間での高機動戦闘に対応するためか頭頂部まで移動可能になっており、かなり異様な外観になっている。
武装面もドムから大幅に強化されており、主武装としてドム・トローペンと同じラケーテン・バズを装備。また胸部の拡散ビーム砲も可動式になり、下半身には複数のウェポンラッチが設けられ、シュツルムファウストなどの武装を備えることが可能。
PlayStation用ゲームソフト『SDガンダム GジェネレーションF』(バンダイ)の解説によれば、格闘戦に特化したドムと高機動戦闘と射撃戦に優れたバインニヒツでチーム運用する構想もあったとのこと。しかし、設計完了寸前に一年戦争が終戦となってしまい、試作すらされずに開発中止になったという。


