■発売から約28年を経た名作RPGがついにアニメ化『幻想水滸伝』
次に紹介するのは、人気ゲームが原作となる『幻想水滸伝』。シリーズ第1作目は1995年に発売されたが、今回アニメ化されるのは、1998年にプレイステーション用ソフトとして登場した『幻想水滸伝II』である。発売から約28年を経て、あの過酷な物語がテレビアニメとして描かれることになった。
アニメの主人公・リリュウは、ハイランド王国の少年兵部隊に所属する少年。幼なじみで親友のジョウイとともに、戦いが終われば故郷に戻れると信じていたが、国家間の争いに巻き込まれた2人はやがて、それぞれの信念に従って進む道を選ぶことになる。
戦争をテーマに、戦闘そのものだけでなく、戦争が人々から何を奪うのかを痛感させる本作。原作のゲームでは「108星」と呼ばれる多彩な仲間たちとの出会いも重要な要素となっており、国や立場などさまざまな背景を持つ人物が集まり、物語は広がっていく。
アニメにも歴戦の傭兵・ビクトールや剣士のフリック、残虐な行いから「狂皇子」と恐れられるルカ・ブライトらが登場予定で、お気に入りの仲間を探して各地を巡った記憶がある人なら、彼らがアニメでどのような活躍を見せるのか気になるはず。
シリーズ30周年にあたる2025年にアニメ化が発表され、同年には初期2作品のHDリマスター版も発売された。SNSでは「アニメ化するなんて夢にも思わなかった」「涙出てきた」「生きててよかったー!!」と、長年のファンから驚きと喜びの声が寄せられた。
初回放送は60分拡大スペシャルとなる。仲間との出会いや少年たちが迫られる選択が、映像作品としてどのように描かれるのか、壮大な戦記ファンタジーに期待したい。
■初代放送から約32年!3人の魔法騎士が再び『魔法騎士レイアース』
最後は、1993年から『なかよし』(講談社)で連載された同名漫画を原作とする『魔法騎士レイアース』。CLAMPの代表作であり、1994年に放送されたテレビアニメでの冒険や、田村直美さんが歌う主題歌『ゆずれない願い』を覚えている人も多いだろう。
物語は、社会見学で東京タワーに来ていた獅堂光、龍咲海、鳳凰寺風の3人が、異世界「セフィーロ」へ召喚されるところから始まる。世界を祈りの力で守っていたエメロード姫が捕らわれたことを知り、彼女たちは伝説の魔法騎士となって、姫と世界を救うために旅立つことになる。
少女漫画でありながら巨大ロボットも登場するなど、個性的な冒険ファンタジーだが、旅の目的や世界の仕組みが明らかになるにつれて、自分たちの信念と行動に向き合うことになる3人も見どころ。大人になった今、あらためて見ることで彼女たちの迷いや葛藤をより深く理解できるかもしれない。
初代テレビアニメが30周年を迎えた2024年7月にアニメ化が発表され、それから約2年の製作期間を経て、10月7日より放送される。新たに海役を演じる大久保瑠美さんは、CLAMP作品に親しむきっかけが『レイアース』だったそうで、かつてのファンが演者側として参加するという事実からも、作品が歩んできた年月を感じさせられる。
今回のアニメ化に際し、SNSでは「昔とは違った感覚で観れそう」「見るしかねぇ…鳥肌たった…」などさまざまな反響があった。また、YouTubeで公開されたメインPVでは、各キャラのビジュアルに加え、主人公・獅堂光の代名詞でもある「炎の矢」も披露。新キャストによる迫真の演技を見て「ちゃんとドス効いてて安心した」「光っぽくて安心した」と歓喜する声もあがっている。
3人の旅は、令和の現代にどのように映るのか。彼女たちの活躍を楽しみに待ちたい。
長年親しまれてきた懐かしの漫画やゲームのアニメ化が続く2026年の秋アニメ。当時の思い出とともに楽しむ人だけでなく、今回のアニメで初めて作品に触れる人も、それぞれどのような感想を抱くのか興味深いところだ。


