日本の映画界では、漫画やアニメを実写化した作品を目にする機会が多くなった。日本を代表するカルチャーの1つである漫画やアニメの世界で描かれる魅力的なキャラクターたちを、実在の俳優が演じる姿は、時に原作ファンを唸らせることもある。
それは、演じる俳優たちが原作へのリスペクトを持ち、体当たりで撮影に臨んだ結果なのかもしれない。普段の端正な姿からは想像できないような、体を張った演技で撮影に臨む彼らの全力の演技は、実写化作品の見どころとなり、名シーンとして脚光を浴びることも少なくない。
そこで今回は、イケメン俳優たちが見せた、“体張りすぎ”なシーンを厳選してご紹介しよう。
(第3回/全4回)
※本記事には作品の内容を含みます
■人気アイドルの衝撃なシーン!『おそ松さん』松野家の6つ子役:Snow Man
赤塚不二夫さん原作の『おそ松くん』は、6つ子の「松野兄弟」と、彼らを取り巻く個性豊かなキャラクターたちがドタバタな日常を繰り広げるギャグ漫画だ。
1966年に初めてアニメ化された本作は、1988年に2作目が放送され、2015年には新シリーズ『おそ松さん』として3度目のアニメ化がなされた。『おそ松さん』では、『おそ松くん』では小学生だった松野兄弟が、成人しても定職に就かないニートとして、自堕落で他愛もない日常を送る姿が描かれている。
そんなアニメ『おそ松さん』は、2022年に人気アイドルグループ「Snow Man」を主演に迎えて実写映画化を果たした。
松野兄弟に扮したSnow Man(渡辺翔太さん、阿部亮平さん、宮舘涼太さんは映画オリジナルキャラ)は、お揃いのマッシュヘアにそれぞれのイメージカラーの服を身につけ、個性的な松野兄弟を演じた。中でも、長男・おそ松を演じた向井康二さんの体を張りすぎた演技は、衝撃的だった。
作品の冒頭、20歳を過ぎてもニートの彼らは、朝からパチンコ店の開店を待つ行列に並ぶという“クズぶり”を見せる。
通りがかったヒロインのトト子(演:髙橋ひかるさん)から、「ポッと出の若手がまとめ売りで主役ぶりやがってよ!」と実写化そのものをメタ的にイジられる6つ子。さらに列の順番を巡り、落ちているゴミを“順番を取るために置いておいた荷物だ”と言い張り、争い始める。
すると、おそ松は落ちていた“動物のフン”を手に取り、「俺のフンだ」と主張。「明らかに人のするサイズじゃない」とツッコまれると、「あとでまたしようと思ってちょっと出しておいただけ」と支離滅裂に言い返した挙げ句、なんとその場でズボンと下着をズリ下げ、全力で力み始めたのである。
アニメでもお馴染みの過激な“下ネタ”を、まさか人気アイドルがここまで忠実に再現するとは誰も想像しなかっただろう。メンバーの渡辺さんもインタビューで「驚愕だったのは、おそ松がほぼ脱いでた。こんなに脱ぐのか、体張ってるなってくらい」と語るほど、体を張って本作に臨んだ向井さんの役者魂が光っていた。
普段はキラキラとした舞台の上で輝く人気アイドルの彼らが、“クズでニート”の松野兄弟になりきった本作は、彼らの原作への深いリスペクトが詰まった一作である。


