■世代を超えて…明らかに高い実力を隠し持つ面々たち

 このほかにも、懸賞金の額と実力の釣り合いが取れていないと感じる猛者は数多い。

 代表的なのが麦わら大船団の一員であり、その筆頭ともいえる“人食い”のバルトロメオだ。ドレスローザ編にて衝撃的な初登場を果たしたバリアを操る「バリバリの実」の能力者で、懸賞金は2億ベリーだ。彼のバリアは、四皇すら打ち沈めるというエリザベローII世の「キング・パンチ」すら完璧に防御し、規格外の性能をいかんなく見せつけた。

 直近では、赤髪海賊団の制裁を受けて、船ごと沈められるという苦い敗北を喫して消息不明の状態ではあるが、この一件だけで評価を下げるのはいささか早計だろう。相手が四皇シャンクス率いる海賊団であったこと、実はルフィの恩人であったということも踏まえると、やむを得ない結果ともいえた。

 また、同じくドレスローザ編で登場した八宝水軍の元棟梁チンジャオも見逃せない実力者だ。すでに隠居しているものの、彼の現役時とはロジャーの世代である。

 彼らのような猛者たちと互角に渡り合い、武装色、見聞色、覇王色の覇気まで習得。そして海軍のガープとは因縁のライバル関係だったようで、若かりしビッグ・マムや白ひげらが逃げ出すほどの存在だったガープが、チンジャオとの決闘のために特訓したほどだ。まさに伝説の海賊と呼ぶにふさわしい経歴と実力を持つ。

 それにもかかわらず、現役時代のチンジャオの懸賞金はたったの5億4200万ベリーというのは、さすがに安すぎる気がする。

 ちなみにチンジャオの孫であるサイも、若くして八宝水軍を率いる素質の持ち主。ドレスローザ編での成長も著しく、チンジャオの奥義である「錐龍錐釘(きりゅうきりくぎ)」を継承するなど、正しく八宝水軍を率いる棟梁としての実力を示した。

 サイはいまだ成長途上であり、いずれは祖父すら超える存在になりうる逸材と目される。現時点の懸賞金額は2億1000万ベリーだが、すでにこの額以上の実力は秘めていそうだ。


 こうした政府や海軍が発表する懸賞金額は、あくまで脅威を数値化した目安にすぎない。このほかにも作中の描写を見ていると、懸賞金の額と見合っていない強さを誇る猛者もたくさん存在するのだ。

 こういった数字の裏に隠された真の実力を読み解いていくのも、本作を楽しむ上での醍醐味といえるだろう。

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