尾田栄一郎氏が描く大人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』(集英社)。海賊を筆頭にさまざまな無法者が登場する本作だが、その強さを表す1つの指標となっているのが「懸賞金」の額だ。
賞金首にかけられた金額は、世界に及ぼす危険度や影響度などの要素で決められるようだが、あくまで世界政府や海軍による評価基準にすぎない。
そのため、実際の戦闘力や実績と必ずしも一致しないこともあり、懸賞金の数字だけでは測れない実力者が数多く登場するのだ。
そこで今回は、海軍が発表した懸賞金の額と実力の乖離が特に際立つと思われる猛者たちをピックアップしていこう。
※本記事には作品の内容を含みます。
■四皇幹部を撃破しながら、懸賞金たったの1億800万ベリー!?
最初に取り上げるのは、破戒僧海賊団の僧正(船長)ウルージだ。「最悪の世代」の1人でありながら、その懸賞金は1億800万ベリーと、同世代の中でもっとも低い額にとどまっている。だが、彼の実績を踏まえると、この数字と見合っていないと思う読者も少なくないだろう。
最もシンプルで分かりやすいのが、当時の四皇シャーロット・リンリン率いるビッグ・マム海賊団の最高幹部「スイート4将星」シャーロット・スナックの撃破という功績だ。このときのスナックの懸賞金は6億ベリーで、ホールケーキアイランド編を経る前のルフィよりも高い金額がかけられていた。
それにスイート4将星といえば、ルフィがギア4タンクマンを解禁したことでようやく打ち倒せたクラッカーや、将星の中でも最強と謳われるカタクリをはじめ、そうそうたる面々ばかりである。
その一角にいた格上のスナックを撃破した事実を考えると、ウルージの懸賞金が1億ベリー台にとどまっているのは、さすがに過小評価と言わざるを得ない。
さらに注目すべきは、スナックを倒したことでビッグ・マムの怒りを買い、船を沈められながらも空島まで逃げ延びたという事実だ。当時のビッグ・マムは海賊界随一ともいえる情報網を誇る四皇の1人であり、その追撃を振り切ったこと自体が驚異的な芸当である。
ウルージの懸賞金が変化しなかったのは、名声に傷がつくことを避けるためにビッグ・マム海賊団側が緘口令を敷き、将星敗北の事実を隠蔽した可能性も考えられる。
とはいえ、ウルージが四皇幹部を撃破するだけの実力を持ち、四皇に狙われながらもしぶとく生存する力を示したのは事実。いまだ彼の実力には未知数な部分も多いため、今後の物語で思わぬ台風の目となり得る存在かもしれない。
■実年齢12歳で、五老星相手に大立ち回りした異能者
続いて紹介するのも、最悪の世代の1人であるジュエリー・ボニーだ。シャボンディ諸島編での初登場時から「大喰らい」の異名で知られていたが、その正体がエッグヘッド編にて明らかになった。
ボニーは年齢や外見を自在に変化させる「トシトシの実」の能力者であり、実年齢はわずか12歳の女の子。自分だけでなく、他人の年齢も操作することができ、海兵の戦闘力そのものを奪う場面もあった。
しかも彼女の想像力次第で、短時間ながら実在しない可能性を具現化させるという、すさまじい能力を発揮。これによってエッグヘッド編では、共闘するルフィのギア5(ニカの姿)を自身に反映させ、ニカの能力の一部を再現するという荒業まで披露した。
こうした能力の凄さもさることながら、驚くべきは現段階で武装色の覇気まで習得しているという点だ。鍛錬次第で誰しも使える可能性はあるが、伝説の海軍元大将のゼファーが覇気を習得したのが34歳で、同じく元海軍大将のクザンも若いころはまだ覇気を使えないと言っていた。
のちに海軍の最高戦力となった傑物ですら覇気の習得は30代であるなら、実年齢12歳で武装色の覇気を使えるのは尋常ではない戦闘センスといえるだろう。
さらにボニーには、世界貴族である天竜人の血が流れているという設定も明かされている。現段階での懸賞金は3億2000万ベリーだが、彼女が持つ能力と複雑な出自、そして今の年齢を踏まえれば、確実にこの金額以上のポテンシャルを秘めた人物だと思われる。


