■劇場版で描かれた海外NOC…世界各地で始まった「NOC狩り」

 黒ずくめの組織に潜入し、捜査を続けるNOCたち。しかし、彼らにとって最悪の事件が起こってしまう。それが、劇場版第20作『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』で描かれた「NOCリスト」の流出事件だ。世界各国に潜入していたNOCたちの情報が一斉に流出し、そのリストをもとに組織による「NOC狩り」が始まってしまう。

 その犠牲となったのが、イギリス秘密情報部(MI6)のスタウト、カナダ安全情報局(CSIS)のアクアビット、ドイツ連邦情報局(BND)のリースリングの3名だ。

 スタウトはロンドンの二階建てバスで、アクアビットはトロントのCNタワーで、それぞれ組織の狙撃手によって射殺。そしてリースリングことレオナ・ブッフホルツは、ベルリンでジンとウォッカに追い詰められ、殺害されている。

 この事件は、日本の公安警察や、アメリカのFBI、CIAだけでなく、イギリスのMI6、カナダのCSIS、ドイツのBNDといった世界各国の諜報機関が組織をいかに危険視し、その内情を探っていたかを物語っている。そして、そんな各国の潜入捜査官を次々と追い詰めていく「黒ずくめの組織」の恐ろしさも、あらためて感じられた事件だった。

 

 こうして振り返ると、NOCとして「黒ずくめの組織」に潜入した者たちがどれほどの覚悟を持ち、壮絶な任務をこなしてきたのかが分かる。それは同時に、組織がいかに強大な敵であるかを物語っている。

 現在、漫画では最高幹部であるラムを中心に、組織内部に潜む裏切り者をあぶり出す動きがかつてないほど激化している。これまでNOCたちが命をかけて得てきた情報が、やがてくる最終決戦でどのように活かされるのであろうか。

 ギリギリの境界線で潜入を続ける安室とキール、そして赤井の動向も含め、今後の展開からますます目が離せない。

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