数万円から数十万円の値段がつくこともある「レトロゲーム」の世界。そんなソフトがズラリと揃う『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長にして、自身も大のゲームコレクターである大竹剛氏が、毎回1本のソフトを語るこの連載。今回、ショーケースに並ぶソフトの中から取り上げるのは——?
■この1年間で価格が2倍となったゲームボーイカラー専用ソフト
ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」第62回
『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長、大竹剛です。前回は「ゲームボーイ用ソフトの価格が上昇している」というお話をしましたが、今回のテーマも「ゲームボーイ」です。
1998年に登場した『ゲームボーイカラー』は、ゲームボーイ用ソフトがそのまま遊べましたが、ゲームボーイカラー専用のソフトもリリースされました。当店で販売しているゲームボーイカラー専用ソフトの中でも、特に高額化しているタイトルが、シューティングゲームの『無頼戦士 BURAI FIGHTER カラー』(キッド/1999年)です。
『無頼戦士 BURAI FIGHTER』はもともとタイトーのゲームで、ほかにファミコンでもゲームボーイでも出ているのですが、高いのはゲームボーイカラー版だけ。さらに言えば、このゲームボーイカラー版は、タイトーではなくてキッドから発売されています。
ことの経緯はわかりませんが、たとえば『バブルボブル』をゲームボーイカラーでリメイクした『タイトーメモリアル バブルボブル』(2000年)もジョルダンから発売されていたりして、タイトー作品にはたまに見られるパターンです。
『無頼戦士 BURAI FIGHTER カラー』は、現在15万4000円(税込/完品)で販売中です。でも、1年くらい前まではこの半値というか、6万円台の値札が付いたものもあったんですよ。最近になって、急速に価格の上昇が進んでいます。
前回もお話しましたが、ファミコンやスーパーファミコンのソフトをひととおり収集したコレクターが、次に目を向けているのがゲームボーイなんじゃないか、と私は推測しています。振り返ると、実はファミコンのソフトは、急に価格が上昇していきました。だからゲームボーイのソフトも、今買っておかないとやがて手に入らなくなるんじゃないか……という思惑が働いているのかもしれません。


