■体を張った企画で視聴者の度肝を抜いた「島崎俊郎さんシリーズ」

 『元気が出るテレビ』における過酷な企画は多くあるが、何度も体を張って挑戦してくれたのがお笑いタレントの島崎俊郎さんだ。彼の挑戦は、常にお茶の間の度肝を抜くものであった。

 その象徴的な例が、1992年8月30日に放送された「島崎俊郎 決死のダイビング!!」である。これは、福井県・東尋坊の断崖絶壁から海に飛び込むという企画だ。バンジージャンプのようなロープがついているかと思いきや、そんな命綱もなく、なんと海パン一丁で約20mの高さから日本海にダイブするという無謀な挑戦だった。

 しかし、さすがに恐怖を拭いきれなかった島崎さんはこの企画をギブアップ。だが企画はそれで終わらず、後日、雨上がり決死隊(宮迫博之さん、蛍原徹さん)をはじめとする若手芸人を集め、なんと同じ挑戦をさせたのである。

 多くの若手が断念する中、TIMのゴルゴ松本さん、底ぬけAIR-LINEの古坂和仁(現・古坂大魔王)さんが見事飛び込みに成功。まさに命がけの企画であり、今見返しても危険すぎて冷や汗が出てしまう。

 このダイビング企画は断念した島崎さんだが、その後も1993年11月7日放送の「島崎、人間流れ星になる」をはじめ、「打ち上げ花火」「人間風見鶏」など、タイトルを聞くだけでも恐ろしくなるような数々のチャレンジに果敢に挑んでいる。

 島崎さんは惜しまれつつ2023年にこの世を去ったが、昭和から平成のテレビ史に名を刻む、偉大な体当たり芸人であったことは間違いない。

 

 こうして振り返ってみると、『元気が出るテレビ』で放送された企画の多くは、現代の感覚で見れば考えられないものばかり。「よくこんな企画内容が通ったな」「よくこんな装置を作ったな」と、今となっては驚きを通り越して笑ってしまうほどだ。しかしだからこそ今なお、視聴者の記憶に深く残っているのだろう。

 昭和から平成にかけて伝説的な人気を誇った『元気が出るテレビ』は、最高の刺激に満ちた番組だったと言える。

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