2026年7月24日、『ガンダム』シリーズの新作アニメ『機動戦士ガンダムRG XARX-ZERO(アレックスゼロ)』が、2027年に展開されることが発表された。その中で主人公機である「ガンダムZERO」も公開され、ファンの間で大きな反響を呼んだ。
新機体の登場はガンダム作品の大きな関心事ではあるが、アニメ以外にも外伝作品やゲームなどが初出という機体もあって、すべてのモビルスーツを把握するのは至難の業だ。
特にゲームオリジナルの機体には、驚くほどぶっ飛んだ設定のものも多い。またゲーム発祥ながら、今では抜群の知名度を誇り、さまざまなメディアに登場するようになった機体もあるのだ。
そこで今回は、『ガンダム』シリーズのゲームから生まれたオリジナル機体をピックアップ。強烈な爪痕を残した機体や、派生機が生まれるほど有名になった機体など、筆者の記憶に残る印象的なゲームオリジナル機体を紹介しよう。
※本記事には各作品の内容を含みます。
■今ではメジャーな存在に!? グフとドムの中間に位置する一年戦争時のモビルスーツ
1995年にスーパーファミコンで発売されたウォー・シミュレーションゲーム『機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079』(バンダイ)で初登場したゲームオリジナル機体が「イフリート」だ。
イフリートといえば、イフリート改、イフリート・ナハト、イフリート・シュナイド、イフリート・イェーガーなどの派生機が存在。特にイフリート・シュナイドは、アニメ『機動戦士ガンダムUC』の中で活躍が描かれている。
そんな有名機体のルーツとなるイフリートは、『機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079』の舞台となった一年戦争中のジオン公国軍地球侵攻部隊によって開発が進められ、グフとドムの中間に位置する陸戦用モビルスーツとして8機のみが試作された。
ウルフ・ガー隊に配備されると、連邦軍のガンダムタイプ「ピクシー」と激闘を繰り広げている。
ヒート・サーベル、ショットガンなど近接戦闘に特化した武装を持ち、グフとドムの中間の機体とされながらも、実はゲルググを上回るほどの推力を誇る。
その後発売されたゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』には、このイフリートをもとに「EXAMシステム」を搭載した「イフリート改」が登場。機体のリミッターを解除し、機動性を飛躍的に向上させるEXAMシステムが求めるだけのスペックを満たしていたと考えられ、それだけ優れたモビルスーツだったといえるだろう。
一年戦争時、高性能で少数が生産された地上用モビルスーツという設定は、地球連邦軍の陸戦型ガンダムにも似ている。そのあたりもイフリートの派生機体がさまざまな外伝作品に登場した理由の1つなのかもしれない。
■竜巻の名を冠する「知られざるガンダム」
1994年に発売されたスーパーファミコン用ウォー・シミュレーションゲーム『SDガンダムGX』(バンダイ)で初登場したゲームオリジナル機体が「トルネードガンダム」だ。その後は、『SDガンダム GGENERATION』シリーズにも登場している。
その名から分かる通りガンダムタイプではあるものの、宇宙世紀などの世界観には属さず、所属組織も設定されていない。Nintendo Switch用ソフト『SDガンダム GGENERATION GENESIS』のトルネードガンダムの解説によれば、機体の開発元等は一切不明であり、廃棄工場の格納庫に眠っていたとされている。
初登場した『SDガンダムGX』では中立の基地を占拠した際に、一定の確率でトルネードガンダムが入手可能。どうやら『GGENERATION』シリーズでも、その設定が引き継がれているようだ。
武装はオーソドックスなビーム・サーベルとビーム・ライフルに加え、胸部に拡散ビーム砲を装備。『SDガンダムGX』では、オーソドックスなガンダムを上回る基本性能を誇ったが、『GGENERATION』シリーズでの基本性能はガンダム以下になっている。
ちなみにトルネードガンダムのデザインは『コミックボンボン』(講談社)の読者応募企画の大賞作品がベースとなっている。また『SDガンダムGX』には、同機以外にも「Xガンダム」「Xザク」といったゲームオリジナル機体が登場する。


