■野崎の「経歴」が今後の鍵に?

 そんな中、一部で注目を集めているのが野崎の「経歴」だ。野崎の過去について、これまであまり多くは語られていないが、第11話(第1シーズン第1話)では、AIハヤトが野崎の経歴をスクリーンに映す場面が一瞬だけあった。

 それによれば、野崎は1972年11月10日生まれで、1997年4月に警察庁へ入庁し、警察大学に入校したという。大学の入学年や卒業年は書かれていないが、仮に浪人や留年なしで四年制大学に通っていた場合、野崎は1995年3月に卒業しているはず。だとすると、1997年に警察大学に入学するまでに「空白の2年間」があることになる。

 第5話で実は別班であることが判明した長野利彦(小日向文世さん)も「空白の2年間」の持ち主で、そこで別班となるための訓練を受けていたこともあって、この空白期間は重要なポイントとなるかもしれない。

 また、警視庁公安部に所属してからの野崎の経歴には、公安調査庁出向、外務省出向・モンゴル大使館勤務、内閣調査室出向などといった情報が記載されていた。国内外問わず、幅広い現場で活躍してきたようだが、その中にもまた「記載されていない情報」があった。

 それが、第1シーズン第7話で語られた「北京の大使館での勤務経験」である。野崎は出会った当初から乃木を意味ありげな視線でじっと見つめていたが、その理由について「かわいがっていた後輩に似ているから」と打ち明け、その流れでこの経歴の話が出てきている。

 その後輩の名前はリュウ・ミンシュエン。野崎が北京の大使館でリエゾン(現地の情報機関などと連携をとる連絡係)として働いていた頃からの仲間で、エージェントとして野崎のために一生懸命働いてくれたという。しかし、真面目すぎるがゆえに行きすぎた調査をしてしまい、命を落としている。

 野崎は彼の死について「俺がもう少しあいつのことを見てやってれば」と、後悔を感じていることを吐露している。この場面以外では自身の過去をほとんど語っていないだけに、野崎にとってリュウの存在は相当大きなものであることがうかがえる。今回の件に、この過去が絡んでいる可能性も十分ありうる。

 ただ、ハヤトが「過去に諸外国への派遣歴が多い」と言っているのに対し、経歴にあったのは「モンゴル大使館勤務」のみ。「北京大使館勤務」の情報が載っていないのも、単に省かれているだけということもあるかもしれないが……。

 いずれにせよ、今後の展開を追ううえで野崎の過去は重要な要素の1つとなるはず。彼はなぜ裏切りともとられる行動をとったのか、その真の目的は何なのか。そうした疑問とともに、彼の謎めいた過去が明かされることにも期待したい。

 

 乃木が信じ続けてきた野崎の「裏切り」という衝撃の結末で幕を閉じた第13話。第14話予告では「最大の宿敵」という言葉に続いて新キャラクターの姿も映し出されており、さらなる新展開が待ち受けていそうだ。野崎の動向も含め、怒涛の展開に置いていかれないよう気を引き締めていきたい。

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