■連邦系モビルスーツのルーツ!?
ここまで最弱クラスのモビルスーツとして『THE ORIGIN』に登場したガンキャノン最初期型やヴァッフなどを紹介してきたが、『機動戦士ガンダム』における地球連邦軍のモビルスーツの「ひとつのルーツ」として設定されたのが「ザニー」という機体だ。
ザニーは戦術シミュレーションゲーム『GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079』(バンダイ・デジタル・エンタテインメント)で初登場したモビルスーツで、鹵獲したザクをベースに、連邦系の頭部を取り付けた機体とされている。
主にデータ収集やパイロット育成のために使用され、「V作戦」のように本気で予算を投入して開発された機体ではないため、ジムの量産化までのつなぎのような役割を担った。
ザニーの武装は頭部バルカンと、ボールの主砲である120mm低反動キャノン砲を携行できるように改良したものを装備。白兵戦用の武器は持っておらずマニピュレーターは3本指と、先述したガンキャノン最初期型と並んでスペックは最弱クラスといえるだろう。
ちなみに『ジージェネレーション』シリーズの家庭用ゲーム最新作『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』(バンダイナムコエンターテインメント)でのザニーは、「機体性能は全体的に低くなっている。データ収集重視で運用されており、連邦軍のMSの基盤となった機体だと言っても過言ではない」と紹介されていた。
ガンダム作品では「最強機体」が話題になることは多いが、あえて今回は最弱とされる機体に目を向けてみた。当然のことながら、モビルスーツ開発史の最初期にあたる機体が多く、そのうえ後付で生まれた設定だけに諸説が存在する。
また「最弱」という評価は、あくまで後の時代に生まれる高性能機から見た相対的なものにすぎず、技術発展の礎となった偉大な存在であるという視点は忘れてはならないだろう。


