■ファミコン版“わんぱくグラフィティ”は怖いムードをコミカルにアレンジ
実はPCエンジン版より前に、ファミコン版がリリースされています。それが『スプラッターハウス わんぱくグラフィティ』(1989年)。怖いムードだったオリジナル版を、等身の低いキャラクターでコミカルに大胆アレンジした作品です。でも、当時は正直「むむむ……」って思っちゃいましたね(笑)。
横スクロールアクションである点は同じだったのですが、ステージ構成もポップになっていて、どちらかというと同じナムコのアーケードゲーム『妖怪道中記』(1987年)っぽい印象を受けました。
ただ、ゲームの内容以前に、アーケードゲームが好きだった私には、どうしても“わんぱくグラフィティ”という方向性が受け入れがたかったんですよね(笑)。同じようなゲームは他にもあって、アーケードで人気だった『アルゴスの戦士』(テクモ/1986年)が、ファミコンでは『アルゴスの戦士 はちゃめちゃ大進撃』(1987年)として発売されました。イメージイラストは、アニメチックなデフォルメキャラにアレンジされていましたね。“わんぱく”“はちゃめちゃ”という、アーケード版とはかけ離れたアレンジは、当時の私にはピンと来ませんでした。
とは言え、ファミコンでアーケード版を再現することは性能的にできません。無理矢理同じものを目指すのではなく、ファミコンで実現できる形にアレンジしたという点は、近年では評価されていますよね。私もテクノスジャパンに入って、ファミコンでできることとできないことがわかるようになってからは、「さすがだな」と思うようになりました。
『スプラッターハウス わんぱくグラフィティ』は、当店で現在、1万3200円(税込/完品)で販売中です。これは、数が比較的少ないゆえの価格かなと想像します。
■メガドライブ独自の続編『スプラッターハウス PART2/PART3』
さてその一方、メガドライブでは、アーケードにはない独自の『スプラッターハウス』続編がリリースされています。『スプラッターハウス PART2』(1992年)と、『スプラッターハウス PART3』(1993年)の2本です。
実は、オリジナルの『スプラッターハウス』はメガドラには移植されていません。なぜ1作目が移植されなかったのかはわかりませんが、すでにPCエンジンで出ていたこともあり、なんらかのオトナの事情があったのかもしれませんね。
当時、購入はしませんでしたが、どんな内容なのか興味はあって、いつか遊びたいと思っていたタイトルでした。でも、みなさんも同じ気持ちだったようで、最近は高額化しています。現在、当店では『スプラッターハウス PART2』のみ在庫があって、2万6400円(税込/完品)で販売中です。
※ソフトの値段や状態などは取材時のものです。
【プロフィール】
大竹剛(おおたけ・つよし)
「レトロゲーム」に造詣が深い“元ドット絵職人”。ゲームメーカー「テクノスジャパン」で、主に『くにおくん』シリーズにドッターとして参加。現在は「ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店」で店長を務める。本人もレトロなゲームのコレクター。


