■別の人気作品との驚くべき共通点も

 『ボーグマン』を語る上で欠かせないのが、前年(1987年)に放送されて人気を博した『赤い光弾ジリオン』(タツノコプロ製作)との類似点だ。

 両作はともに「男2人:女1人」の3人編成で、熱血漢のリーダー、キザで頼れる相棒、絶大な人気を誇る紅一点という黄金比で構成されている。

 『ジリオン』のリーダー・JJ(声:関俊彦)の相棒チャンプ役は、チャックと同じく井上和彦さんが担当。他にも山寺宏一さん、島香裕さん、藤本譲さんらも、両作で重要キャストを担っている。

 アニメの制作会社は異なるものの、どちらも企画は嶋村一夫氏(『ジリオン』は井上明氏との共同企画)、プロデユーサーは大野実氏が担当。セガ・エンタープライゼス(現・株式会社セガ)がメインスポンサーとして、玩具やゲーム展開を行うビジネスモデルも共通していた。

 何よりボーグマンが標準装備している「ソニックガン」は、『ジリオン』を象徴する光線銃(ジリオン銃)のデザインをベースに引き継がれているのだ。

 こうした共通点もあって、2024年4月13日には双方の「作品誕生35周年突破」を記念した合同イベント「ジリオン対ボーグマン」が開催。『ジリオン』と『ボーグマン』は兄弟作品といっても過言ではない関係といえる。


 1988年12月21日、『超音戦士ボーグマン』は最終回を迎え、それから1か月も経たずに昭和という時代は終わりを告げた。アニメ『ボーグマン』の終盤は、かなり駆け足気味に物語が展開し、3クール(全35話)という中途半端な話数で終わっている。だがアニメファンの熱気に支えられ、放送終了後には複数のOVAが発売された。

 昭和から平成へと時代が移り変わる直前、豪華なスタッフとキャストがそろったことで生まれたアニメ『ボーグマン』。新たなSFアニメへの挑戦と、アニスという奇跡の美少女が起こした熱狂は、今もなお色あせることなくファンの胸に刻み込まれている。

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