数万円から数十万円の値段がつくこともある「レトロゲーム」の世界。そんなソフトがズラリと揃う『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長にして、自身も大のゲームコレクターである大竹剛氏が、毎回1本のソフトを語るこの連載。今回、ショーケースに並ぶソフトの中から取り上げるのは——?
■大ヒット作のファミコン版、再販バージョンは超レア!
ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」第57回
『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長、大竹剛です。前回、前々回と、ナムコのファミコンソフトの話題が続いていますが、今回は『ディグダグ』の話をしましょう。地中を掘り進み、モンスターをモリで突き刺して空気を送り込んで破裂させたり、岩を落として潰したりして退治するアクションゲームです。
もともとは1982年のアーケードゲームで、ファミコン版は1985年に発売されました。ものすごく売れたと思いますが、当初の紙箱入りのバージョンは現在、当店の棚にはありません。
いま当店にある『ディグダグ』は、1990年頃に再販されたハードケース入りのもの。2万2000円(税込/完品)で販売中です。以前、ナムコットの話をした際にもお話しましたが、ハードケースで再販されたタイトルはいくつかあって、すべて高額化しています。ファミコン後期にナムコが自社生産したもののため、数が少なくて稀少なんです。
私は『ディグダグ』が好きで、ゲームセンターでよく遊んでいました……が、実はこれ、『ディグダグ』じゃなくて、海賊版の『ジグザグ』だったんですよね(笑)。本物とは地中の色などがちょっと違っていました。
単なるコピーではなかったのか、オリジナル要素もちょっと入っていて、ツルハシを取ると一定時間掘るスピードが上がるんですよ。私は勝手に、『ドルアーガの塔』に出てくるツルハシをマネして描いたんじゃないかと想像していました(笑)。
ちなみに、『ギャラガ』だと思って遊んでいたゲームも、インストラクションカードに『ギャンダ』って書いてあったりして(笑)。やはり海賊版だったんでしょうね。その後、無事に本物の『ディグダグ』もプレイしました。キャラクターがとてもかわいくて、特に怪獣ファイガーの垂れ目の顔が好きでしたね。
続編の『ディグダグII』(アーケード/1985年)もだいぶ遊びました。『II』は地上が舞台で、地面にひびを入れて崩落させ、モンスターを巻き込んで退治するアクションゲームでした。ひびで分割された地面は、面積の小さいほうが崩落するんですが、当初はどちらが崩れるかの判断が難しかったですね。これがわかるようになってくると、面白みがグンと増すんです。
翌年には『ディグダグII』にもファミコン版が出て、こちらも長い間遊びました。当店では8800円(税込/完品)で販売中です。


