『機動戦士ガンダムZZ』はテレビアニメシリーズの3作目で、『機動戦士Zガンダム』の続編にあたる。1986年3月1日から放送開始され、2026年で放送40周年の節目を迎えた。
前作の『Zガンダム』は衝撃のラストを含めて全体的に重い展開が多かったが、『ガンダムZZ』は子ども向けロボットアニメのテイストに原点回帰。序盤はコミカルな展開が目立った。
しかし物語の中盤あたりから、それまでの『ガンダム』シリーズと同様、緊迫したストーリー展開に突入。主人公ジュドー・アーシタと、稀代のニュータイプであるハマーン・カーンの対立、そしてハマーンの部下グレミー・トトが反旗を翻し、第三勢力も入り交じった壮絶な死闘が繰り広げられる。
このように物語が進むにつれて作品のテイストも大きく様変わりする中で、視聴者が「あれは一体何だったんだ?」と驚くような謎シーンや不可解な描写も見られた。
そこで今回は『機動戦士ガンダムZZ』で視聴者が衝撃を受けた“トンデモシーン”の数々を振り返ってみたい。
※本記事には作品の内容を含みます。
■いまだに語り継がれる「伝説のZザク」
『ガンダムZZ』の序盤はジュドーたちが暮らすシャングリラコロニーに侵攻してきたネオ・ジオン軍の将校、マシュマー・セロとの戦いが中心となる。
マシュマーが乗るガルスJやズサといったモビルスーツに対し、ジュドーは前作の主人公機「Zガンダム」で対抗していく。しかし、マシュマーが乗る新型機ハンマ・ハンマと、その監視役のキャラ・スーンが乗るR・ジャジャの連携により、Zガンダムの頭部を破壊されてしまった。
その後の第12話で、飛行訓練中のジュドーたちは偶然にも程度のいい「MS-06F」ザクIIを発見し、勝手に鹵獲。そうこうしているうちにラビアンローズが攻撃を受け、ジュドーたちも急行することになる。
一方、ジュドーが放置したザクIIを回収したイーノ・アッバーブは、なんと修理中のZガンダムにザクIIの頭部をすげ替えるという荒業で強引に修復。さらにイーノは自らその機体に乗り込んで出撃しようとする。
ザクの頭がついたZガンダムを目撃したブライト・ノアは「間違って味方に撃たれるのがオチだぞ」とツッコんだが、イーノは「エンドラのモビルスーツの中にザクはいません」「ジュドーたちに僕がZザクで出たって言って」と出撃を強行するのだった。
一年戦争時のザクIIの頭部がZガンダムに流用できたことも驚きだが、劇中での描写も非常におもしろい。ザクIIの頭部カメラを利用するためZガンダムの全天周囲モニターは使えず、ザクのフレームが視界の妨げとなって視界の狭さを嘆くシーンもユニークだった。
戦場に到着すると案の定Zザクはジュドーから誤射され、イーノは「胴体はZでしょ」と苦言を呈す。ジュドーは「よりによってなんて頭つけて……」と困惑し、ルー・ルカの機体に乗っていたリィナも「そのZの頭、なんとかならなかったの?」とあきれていた。
いろいろとツッコミどころが多いZザクの出撃シーンだが、一応ZZガンダムの合体までの時間稼ぎをしたことで貢献もしている。『ガンダムZZ』序盤のコミカル展開の中でもZザクの登場シーンは、とくに印象に残った衝撃場面といえるだろう。


