■仲間を人質にとる海底の強敵「キャリーアーマー」

 キャリーアーマーは、海底魔晄炉で戦うボス。この敵の最大の特徴は、「アームキャッチ」という攻撃でパーティーメンバーを最大2人まで拘束することで、残された仲間だけで戦闘を続けなくてはならない。

 拘束された仲間を回復させる手段はなく、解放するには敵の腕を破壊するしかない。しかし、敵に攻撃を当てるたびに拘束された仲間にまでダメージが入ってしまうのだ。

 運悪く2人が拘束され、残る1人で攻撃と回復をこなさなければならない状況に陥った場合、初見プレイヤーにとっては極めて過酷な試練となる。さらに、拘束された仲間以外が戦闘不能になるか、全員が捕獲された時点でゲームオーバーとなるため、精神的なプレッシャーも大きい。

 仲間の解放を優先するか、ボスへの攻撃を続けるか……。この判断を迫られる状況は緊迫感に満ちており、屈指のトラウマバトルとして記憶している人も多いはずだ。

■やり込みプレイヤーをも絶望させた究極の壁「ルビーウェポン」

 ルビーウェポンは、インターナショナル版に追加された裏ボスだ。砂漠から赤い巨体の一部が突き出ているビジュアルが気になり、興味本位で近づいたプレイヤーも多いだろう。

 だが、その正体は『FF7』でも屈指の強敵だ。バトル開始時にはパーティーメンバーを強制退場させる特殊な仕掛けがあり、対策なしで挑めば開幕から絶望的な状況に追い込まれる。HPや防御力も桁違いに高く、通常の攻略法では歯が立たない。

 防御力無視の召喚マテリア「ナイツオブラウンド」を使えばダメージは与えられるが、その場合カウンターとして最強魔法「アルテマ」という手痛い攻撃が返ってくる。

 単純な力技では絶対に突破できず、最強クラスの装備をそろえて、緻密な戦術を整えたうえで、ようやく挑むことができる相手であり、まさに“最強の初見殺しボス”と呼ぶにふさわしい存在だ。何も知らずに近づいた時の絶望感たるや、当時のプレイヤーなら決して忘れられないはずだ。

 

 今回紹介した4体は、いずれも“知らなければ詰む”という共通点を持つ強敵ばかりである。しかし、その裏を返せば、対策を整えて挑戦すれば倒せる存在であり、彼らのような強敵を乗り越えたときの達成感もまた格別だ。

 『FF7』では不用意に強敵に近づいて全滅し、そこで初めて事前準備の大切さや攻略情報の価値に気づかされることも多い。そんな一筋縄ではいかない歯ごたえのあるRPGだったからこそ、プレイステーション版『FF7』の記憶は、今も多くのプレイヤーの胸に刻まれているのかもしれない。

 

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