■一級魔法使いになったのは故郷の村を守るため…ゼーリエが笑って合格させる実力者
軽薄な言動からは想像できないほど人情派なヴィアベルだが、魔王軍の残党と第一線で戦ってきただけあって、受験者の中でも屈指の実力者だ。当代最強の大魔法使い・ゼーリエからも、「私の知る二級魔法使いの中では一番の武闘派だ」と高く評価されていた。
そのゼーリエが面接官を担当した第三次試験において、ヴィアベルは「魔法ってのは殺しの道具だぜ。好きも嫌いもあるか」と語り、見事に合格を勝ち取った。
不愛想なゼーリエが、笑顔で「合格だ」と告げたのが印象的だが、これは戦いによって洗練された魔法使いを好む彼女の琴線に触れたからだろう。才能があり思想も近しいヴィアベルは、ゼーリエにとって良い弟子になるかもしれない。
こうして一級魔法使いになったヴィアベルだが、そもそも彼はなぜ試験に臨んだのだろうか。その答えは、一級魔法使いの特権で強い魔法を手に入れられれば、より多くの魔族を殺せるからである。ひいては、危険な魔族が巣食う北の辺境にある故郷を守る力を得るためだ、とフリーレンに明かしている。どこまでも情に厚い男なのである。
かくいう筆者も、当初はヴィアベルのことを「フリーレンたちのかませ犬にされそう」と思っていたが、彼の見た目と中身のギャップに翻弄された人間のひとりだ。
今となっては作中の男性キャラの中では1、2を争うほどのお気に入りだが、同じようにヴィアベルに魅了された人は相当多いのではないだろうか。


