素体として超優秀…!? 量産機「陸戦型ガンダム」の個性的な系譜 ブルーディスティニー1号機にスレイヴレイス、スライフレイルも…の画像
ガンプラ「HGUC 1/144 陸戦型ガンダム」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

 ガンダム作品を象徴するモビルスーツといえば、もちろん作品名にもなっている「ガンダム」だろう。各シリーズの主人公機になっていることも多く、高性能かつ特別な機体として描かれがちだ。

 そんな中、OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』には「陸戦型ガンダム(RX-79[G])」が登場。主に一年戦争時に運用された陸戦型ガンダムは、地球上での地上戦に投入された量産型モビルスーツだった。

 ジオンの地球侵攻作戦で急速に戦線は拡大。その動きに連邦が対抗するため、急遽予定を前倒しにして量産化されたのが陸戦型ガンダムである。

 どうしても急場しのぎの感は否めず、RX-78ガンダム開発時の規格落ち部品や、余剰パーツを利用し、陸戦に特化させるかたちで作られ、20体ほどが地上戦に投入されたという。

 品質にバラツキのある余剰パーツが用いられたため、機体性能の平均化を図るべくリミッターが設けられたが、重力下の運用に限ればRX-78にも匹敵するスペックがあったとされている。

 そんな陸戦型ガンダムは、補修するためのパーツの在庫もほとんどなく、『08小隊』の劇中では強引に他の機体のパーツを流用した場面も描かれている。前線で現地調達した鹵獲品やありあわせのパーツで補修された、陸戦型ガンダムの泥くさい描写に魅了されたファンも少なくないだろう。

 そこで今回は、関連作品に登場した陸戦型ガンダムが素体となった印象的なバリエーション機を振り返ってみたい。 


※本記事には各作品の内容を含みます。

■危険なシステムを搭載した「蒼き死神」

 セガサターン用3Dアクションゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』(バンダイ)などに登場する「ブルーディスティニー1号機(RX-79BD-1)は、一見青いカラーリングをしたジムに見える。しかし、頭部以外の本体は、陸戦型ガンダムがベースになっていた。

 ブルーディスティニーの最大の特徴は「EXAMシステム」と呼ばれる戦闘システムを搭載している点にある。ニュータイプの人間が放つ脳波をキャッチすると、システムが機体のリミッターを解除。対象を排除するために自律稼働し、機体性能を限界まで引き上げる。

 しかしシステムのテスト中、たびたび暴走事故が発生。搭乗者や機体が耐えられないほどの挙動を見せたり、敵味方の機体を見境なく攻撃したりと、さまざまな恐ろしい問題を抱えていた。

 ブルーディスティニーは当初、陸戦型ジムをベースに開発されたが、システムが要求する性能を発揮できず、システムがあるジムの頭部を陸戦型ガンダムに移植して新規開発が行われたという経緯がある。

 そのうえシステムの要求する目標値を達成するために、陸戦型ガンダムの大型バックパックをより軽量なものへと換装。関節系の摩擦を軽減するマグネット・コーティングも施され、ブルーディスティニー1号機は完成した。

 『08小隊』には、カレン・ジョシュワの陸戦型ガンダムに陸戦型ジムの頭部を乗せて修復し、「ジムヘッド」と呼ばれていたが、このブルーディスティニー1号機もある意味「ジムヘッド」である。

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