■チョバムアーマー装備とは異なるフルアーマー仕様
ガンダムNT-1のフルアーマーといえば、『ポケットの中の戦争』の劇中にも登場した「チョバムアーマー」装備が有名だ。しかし、1989年発売のガンプラ「ガンダムNT-1」の取扱説明書には、もう1つの武装つきフルアーマープランが機体デザインのみ掲載されていた。
この形態は曽野由大氏のコミック『機動戦士ガンダム カタナ』(KADOKAWA)にも「フルアーマー・アレックス」として登場。新たに組み上げたアレックスを改造したもので、同作では赤い機体色が特徴だった。
このフルアーマー・アレックスは物語中盤に主人公が乗るストライカー・カスタムに立ちはだかる強敵として描かれ、のちに鹵獲。後半の主人公機フルアーマー・ストライカー・カスタムにパーツが流用されている。
近年では、人気ゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション2』(バンダイナムコエンターテイメント)にも「フルアーマー・アレックス」の名称で登場した。
防御力の向上に主眼をおいたチョバムアーマー装備とは異なり、フルアーマー・アレックスは装甲追加だけでなく、火力向上のためにミサイルや背部ロケット砲、右手にフルアーマーガンダムにも見られた固定式の2連ビーム・キャノンなども装備されていた。
■オールレンジ攻撃まで実現した、まさかの発展機
人気ゲーム『SDガンダム GGENERATION(ジージェネレーション)』シリーズのオリジナル機体として登場したアレックスの発展機が「ネティクス(NT-X)」である。
Nintendo Switch版『SDガンダム GGENERATION GENESIS』(バンダイナムコエンターテイメント)の解説文によれば、一年戦争終結後に連邦軍がジオン軍から接収したサイコミュ技術の研究のために開発されたと記載されている。
そのためネティクスは、機体背部に有線式のビットを2基装備し、オールレンジ攻撃も可能。有線式のため、ニュータイプ能力を持たないパイロットにも扱うことができ、後年に開発される有線式攻撃端末「インコム」にも影響を与えたといわれている。
ただし当時の連邦の技術ではサイコミュ兵器の小型化が難しく、ネティクスの攻撃端末も大型で、超重量の機体となってしまった。
また、このネティクスと同仕様の機体は、先述したコミック『機動戦士ガンダム カタナ』やゲーム 『機動戦士ガンダム バトルオペレーション2』にも登場する。
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』では、真の実力を発揮することなく中破し、そのまま表舞台から消えた「ガンダムNT-1」。そんな悲運の名機にもしっかりと改修機や発展機が存在し、活躍が描かれていたことにホッとした人もいるのではないだろうか。
興味がある人は、ぜひアレックスの系譜の勇姿を今回紹介した作品でチェックしてみてほしい。
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