■安室との関係性も話題の公安・風見裕也

 近年、登場回数が増えているのが、警視庁公安部所属の刑事・風見裕也である。彼は降谷零(安室透)の忠実な部下であり、劇場版第20作『純黒の悪夢』で初登場を果たした。本作では、黒ずくめの組織のメンバーであるキュラソーにしてやられるなど、活躍の場はそれほど多くない。

 しかし、その後も安室が関わる劇場版作品に登場するうちに、安室の人気上昇とともに風見もファンから愛される存在となっていく。そしてついに、コミックス第94巻収録の「心のこもったストラップ」で、原作漫画へ逆輸入を果たした。

 安室の無茶な任務に振り回される姿が描かれたり、アイドルオタクといった意外な一面も明らかになったりと、彼のキャラクター性も確立されていった。

 安室と言えば、『機動戦士ガンダム』の「アムロ・レイ」がその名前のモデルで、初代声優は、アムロ・レイ役で知られる古谷徹さんが担当したことでも知られている。

 そして実は風見も、ガンダム作品と関係が深い。彼の名は『機動戦士Zガンダム』の主人公カミーユ(・ビダン)をもじったものであり、カミーユといえばアムロだけでなく、シャア・アズナブル(赤井秀一のオマージュ元)とも関係が深い。しかも風見の声を務める飛田展男さんは、カミーユ役の声優としても知られ、ガンダムファンを喜ばせる演出となっている。

 また、2025年公開の劇場版第28作『隻眼の残像』では、風見が安室以上に事件に深く関わっており、クライマックスでもキーキャラクターとなった。劇場版からの逆輸入キャラの中でも、特に存在感が増している注目の存在であるのは間違いない。

 

 劇場版『名探偵コナン』では東京から離れたところが舞台になる場合が多く、事件のスケールも大きいため、オリジナルキャラとして警視庁捜査一課以外の刑事が登場することもしばしばある。

 今回紹介した3人は、もともと劇場版のオリジナルキャラだったことを知らない人もいるほど、今となっては作品になじんでいる。今後もこういった魅力あふれる“逆輸入キャラクター”が登場するのか、気になるところだ。
 

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