■これぞ武天老師!「最大最強のかめはめ波」が炸裂

 次に紹介したいのは、武天老師こと亀仙人の活躍だ。ふだんはスケベで間抜けな印象も強いが、『ドラゴンボール超』の第105話「奮戦!武天老師命を燃やす!!」は、亀仙人の武道家としての本領を見せつけた名エピソードである。

 敗北した宇宙が消滅する、生き残りをかけたバトルロイヤル「力の大会」にて、亀仙人は第4宇宙の戦士・キャウェイの色仕掛けを退け、ダーコリを魔封波で封じる。これまで積み上げてきた経験と武道の極意によって次々と強敵を場外へ追い込んでいった。その後に登場した血気盛んな戦士・ガノス相手にも、序盤から戦いを優勢に進めていた。

 しかし戦闘中も急激な成長を続けるガノスの逆襲を受け、亀仙人は次第に追い詰められていく。サブタイトル「命を燃やす!!」の死亡フラグ回収かと思われたが、限界を超えても亀仙人は闘志を失わなかった。

 ガノスの「自分の限界を受け入れておとなしく隠居しとけ」という言葉を受け、「限界なんぞ… くそ食らえじゃ」と叫びながら立ち上がる亀仙人。そしてガノスの電撃攻撃を食らいながらも、全身全霊を込めた最大最強のかめはめ波を放ち、勝利するのだった。

 かつての教え子である悟空とクリリンに、戦いを通して亀仙流の教えを伝え、強さとは単純なパワーだけではないことを示したのである。悟空とクリリンも師の覚悟を目の当たりにし、あらためてその偉大さを実感することとなった。

 経験や知恵、決して諦めない精神を弟子たちの前で実証して勝利をつかみ取った勇姿は、初期からの『ドラゴンボール』ファンの心を熱くさせた。

■奇跡の共闘が実現! 作中最高峰との呼び声も!? 「悟空&フリーザ対ジレン」

 『ドラゴンボール超』における究極の熱いバトルといえば、やはり最終回の第131話「奇跡の決着!さらば悟空!また会う日まで!!」で描かれた悟空とフリーザの奇跡の共闘は外せない。

 「力の大会」の勝者を決める第11宇宙のジレンとの戦いで、第7宇宙は人造人間17号を含めて3人が残っていたものの、悟空は力を使い果たしフリーザも満身創痍だった。

 それでも、かつてナメック星で死闘を繰り広げたふたりは、過去の因縁を一時忘れて、力を合わせて共通の敵であるジレンに挑む。特にフリーザが「私を投げ飛ばしなさい」と呼びかけ、悟空をジャンプ台にしてジレンに捨て身の突撃を食らわせるという完璧な連係プレーは、かねてからのふたりの関係性を知っているファンにとって激アツの展開だった。

 そして最後はふたり同時にジレンへ体当たりを敢行。傷だらけのふたりが雄叫びを上げながらジレンを場外へ落とすことに成功する。ふたりの咆哮とともに描かれた一枚絵のカットは、『ドラゴンボール超』を代表する屈指の名シーンとして語り継がれている。

 さらに印象的だったのは最後の一撃を与える瞬間、悟空は超サイヤ人ブルーではなく、フリーザもゴールデンフリーザではなかったことだ。限界まで消耗したために、通常のスーパーサイヤ人と最終変身形態の姿だったのだろうが、ナメック星で死闘を繰り広げた時の原点ともいえる姿でふたりが共闘したことは、シリーズの集大成にふさわしい熱量を生み出した。

 普通であれば決して交わることのないふたりが実現した奇跡の共闘は、『ドラゴンボール超』における最高峰のバトルシーンといえるだろう。

 

 このほかにも『ドラゴンボール超』には数々の名勝負が描かれており、どの戦いも仲間との信頼関係や師弟愛、因縁のライバルとの共闘といったドラマが詰まっている点が魅力である。2026年秋から放送予定の『ドラゴンボール超 ビルス』でも、これまで以上の熱いバトルが繰り広げられることを期待したい。

 

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