■もはやホラー並みの恐怖…!? 「ブニョ」の策略でウルトラマンレオがバラバラに

 最後に紹介するのは、1975年放送の『ウルトラマンレオ』にあったレオの体がバラバラにされるという、目を覆いたくなるようなシーンである。

 実はそれより先に1972年放送の『帰ってきたウルトラマン』の第40話「冬の怪奇シリーズ まぼろしの雪女」でも、ウルトラマンジャックがバラバラにされるシーンがあった。

 このときは雪女怪獣「スノーゴン」の冷凍ガスによってジャックの体がカチンコチンに。するとスノーゴンが馬乗りになり、パンチを浴びせながらジャックの手足をもいでいく。直後に「ウルトラ再生パワー」で復活したものの、首がゴロリと転がるシーンや、雪原にバラバラの手足が四散した場面は強烈なインパクトを残した。

 そのスノーゴンの衝撃を上回ったのが『ウルトラマンレオ』の第50話「恐怖の円盤生物シリーズ! レオの命よ!キングの奇跡!」の回だった。

 このエピソードでは、連戦連敗の「ブラック指令」のもとに円盤生物「星人ブニョ」が飛来。その実力を疑問視するブラック指令に対し、「力はないが知恵はある」と豪語する。

 それを証明すべくブニョは、おおとりゲン(ウルトラマンレオ)が世話になっている美山咲子を人質に取る作戦を敢行し、ゲンを宇宙光線で作った「宇宙ロープ」で拘束。ブラック指令の前に連行した。

 かろうじて変身を遂げたウルトラマンレオだったが、宇宙ロープのせいで巨大化できず。身体処理室に連れ込まれると、零下100℃の極寒の室内で執拗な暴行を受ける。

 無抵抗なレオが殴る蹴るの暴行を加えられるシーンもかなり陰惨だったが、本当におぞましかったのはこの直後のこと。凍りついたレオに、「宇宙ノコギリ」を手にしたブラック指令がニヤニヤしながら迫ってくるのだ。

 ノコギリで叩き、レオがしっかり凍っていることを確認したブラック指令は、そのノコギリでレオの体を切断しはじめる。その横ではブニョが不気味な笑い声をあげ、謎の踊りを披露していた……。

 その時間はわずか30秒ほど。しかしその場面はまるでスプラッター映画のような恐ろしい雰囲気が漂っており、当時の子どもには怖すぎるシーンだった。

 その後ウルトラマンキングのおかげでレオは復活し、ブニョは倒されたが、あのレオの体がバラバラにされた場面は、単なる勝利では拭いきれないほど、視聴者に強烈なトラウマを植えつけるインパクトがあった。


 このように昭和『ウルトラマン』シリーズには、大人でも目を背けたくなるような恐ろしい敗北シーンが時折挿入されていた。子どもの頃はただひたすら怖かったが、大人になってから再度見てみると、違った視点で物語を楽しめる可能性も高い。

 ウルトラ兄弟の無残な敗北描写は今回紹介した以外にも存在するが、最も印象に残っているのは、どの敗北シーンだろうか。

 

■ウルトラ兄弟を倒したバードンの恐ろしさをチェック

ウルトラマンタロウ大怪獣図鑑
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