■捕まる寸前「何か」を見せて地元警察を黙らせた「夜のない街」
メーテルの持つ謎の権力や影響力の大きさが描かれたのが「夜のない街」でのエピソードだ。
同名の星に降り立った鉄郎とメーテル。この星では「完全睡眠法」という夜間外出を禁じる法律があり、違反した鉄郎は警察に逮捕されてしまう。
そんな鉄郎を助けるために外に出たメーテルも、警察に包囲されてしまう。危うく射殺されそうになったメーテルだが、彼女は取り乱すことなく警察官たちに手に持ったものをスッと見せる。すると警察官たちは慌ててメーテルに「失礼しました」と謝罪し、独房に入れられていた鉄郎も直ちに釈放された。
メーテルの手の中にあったものが何だったのか、作中で明かされることはない。しかし、メーテルは物語のはじめから銀河鉄道の無期限パスを所有しており、彼女が並々ならぬ特権を持った存在であることが分かる。
メーテルはこの後も警察の忠告を無視し、鉄郎とともに湖に住む恐竜を見に行っている。この様子からも、メーテルは警察組織をも平伏させてしまうような存在であることがうかがえた。
メーテルが見せる数々の意味深な行動や、かかわったとされる星の爆発は、彼女に宇宙の運命を左右するほどの力があることを示しているようだった。鉄郎が宇宙で過酷な旅を続けられたのも、メーテルの存在なくしては不可能であっただろう。
常に鉄郎をサポートする一方で、状況に応じて冷酷な決断も下すメーテル。彼女のミステリアスな魅力や存在感も、本作が長く愛される理由の1つなのだ。
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