■嵐メンバーが共演した「伝説のドラマ」

 4人目は櫻井翔。闇・櫻井の魅力は「知性」。頭が良いからこそ、闇の人物を演じた時、ほかの誰よりも「うさんくささ」「底知れなさ」が際立つダークライ翔。

◆ドラマ『ザ・クイズショウ』(2009年/日本テレビ系)
 櫻井が演じるのは、人をおちょくり振り回し壊すカリスマクイズ司会者・神山悟。イラつく演技をする時の櫻井は圧倒的な闇。「実は後輩(横山裕)に支配されてるだけ」という裏設定もたまらない。
 知的な櫻井が司会者として参加者を心理的に追い詰める様子は、冷たい微笑みが怖い。クイズというゲームを通じて人間の弱さを暴く姿に、彼の頭脳明晰さが最大限に活かされ、視聴者は不快さと興奮を同時に味わう。

◆ドラマ『家族ゲーム』(2013年/フジテレビ系)
 常軌を逸した学習方法で、教え子どころか家族もろとも破壊し再生するクレイジー家庭教師・吉本荒野。
 本作は古くからある有名作品のリメイク。主役の吉本を松田優作や長渕剛などワイルドの塊みたいな男たちが演じていたが、改めて櫻井翔がこの役を演じるからこそ、従来の『家族ゲーム』にない「優しく物静かな委員長がおかしくなった」という恐ろしさを感じる。
 櫻井の知性が狂気を論理的に構築し、家族を崩壊させる過程が恐ろしくも美しい。穏やかな笑顔で毒を吐くシーンは、アイドル櫻井のイメージを完膚なきまでに破壊し、新たな闇のレイヤーを生み出す。

 

 最後は相葉雅紀。闇・相葉の魅力は「巻き込まれ力」。相葉ちゃん自身には「闇」なんかあるわけがない。が、その争い事を好まない善性が災いし、次々と不運が舞い込んでくる。

◆ドラマ『ようこそ、わが家へ』(2015年/フジテレビ系)
 相葉演じるのは、謎の嫌がらせの標的となった一家の長男・倉田健太。彼の明るいキャラクターが恐怖とサスペンスの中で試される。善人ゆえに巻き込まれる不幸の連鎖が、相葉の親しみやすい笑顔を歪ませ、視聴者には「相葉くんを助けたい」という切実な感情を抱かせる。闇のない相葉が闇に飲み込まれていくギャップが、この作品の最大の魅力。

 闇作品はメンバー個々の出演作だけではない。嵐全員がそろった、まさに「闇嵐」を象徴する作品もある。

◆ドラマ『最後の約束』(2010年/フジテレビ系)
 嵐のメンバー5人が共演した伝説のドラマ。バイオテクノロジー企業『エネバイオ社』の巨大自社ビルが突如、謎のテロ組織に占拠されてしまう。
 そして、そこに偶然居合わせた5人の青年。清掃員・益子悟(大野智)、保険営業・富澤友紀夫(櫻井翔)、コーヒーショップ店員・棚田昭(相葉雅紀)、セキュリティーセンター派遣社員・山際修司(二宮和也)、バイク便ライダー・後藤望(松本潤)。テロ組織の正体と、青年たちの運命は……。
 嵐・幻の6人目のメンバー「イギータ」を見られるのはこのドラマだけ。ぜひ、その目で確認していただきたい。

 

■著者プロフィール
かんそう
ブロガー・ライター・作家。北海道の片隅で意味不明な文章を綴る長男。
著書に『書けないんじゃない、考えてないだけ。』『推すな、横に並んで歩け』がある。

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山田太郎ものがたり
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