「あれ、ギャグ作品じゃなかったの!?」今年でアニメ10周年『斉木楠雄のΨ難』主人公にまつわる“知られざる秘密” の画像
アニメ『斉木楠雄のΨ難』公式Xより ©麻生周一/集英社・PK学園R

 2012年から2018年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていた麻生周一氏による『斉木楠雄のΨ難』。アニメ放送開始から今年で10周年を迎える本作は、普通の暮らしを願う超能力者の高校生・斉木楠雄を主人公に、燃堂力、海藤瞬、照橋心美といったクセの強すぎるクラスメイトたちとのドタバタ劇が描かれるギャグ作品だ。

 アニメでは、声優・神谷浩史さん演じる斉木楠雄の冷静なツッコミや型破りなキャラクターたち、「おっふ」「やれやれ」といったワードがファンの記憶に強く残り、今もなお多くの人に愛されている。

 そんな『斉木楠雄のΨ難』だが、作中ではギャグシーンとは一線を画す、少しシリアスなシーンもたびたび登場する。その描写は主人公・斉木楠雄の秘密にまつわる場合が多く、ふだんの描写とのギャップにハラハラしたファンも多いのではないだろうか。

 本稿では、そんな楠雄の超能力と秘密にまつわる、ちょっぴりシリアスな要素を掘り下げていきたい。

※本記事には作品の内容を含みます。

■マッドサイエンティストVS超能力者!史上最悪の兄弟喧嘩

 楠雄には斉木空助という天才的な頭脳を持つ兄がおり、ふたりは幼少の頃より険悪だった。兄の空助は生後1か月で言葉を発し、簡単な計算なら2歳でマスターする秀才ぶりを発揮。両親も周囲もその才能を褒めたたえていた。

 しかし、生まれながらに超能力を持つ弟・楠雄の誕生によって、空助の運命は大きく変わる。超能力で兄を上回ってしまう楠雄にさまざまな勝負を挑み続けるが、空助はことごとく返り討ちに遭い、通算0勝4254敗という屈辱的な結果となった。次第に、弟への嫉妬や劣等感が強くなる空助の負の感情を察し、楠雄も嫌悪感を抱くようになる。

 その後、空助は「兄より優れた弟など存在しないのだ……」と、どこかで聞いたことがある捨てゼリフを残し、14歳にしてイギリスのケンブリッジ大学へ飛び級留学。再会してからも、空助はロンドン中を舞台に楠雄のクラスメイトも巻き込んで鬼ごっこをするなど、はた迷惑な勝負を仕掛けては負けていた。

 そして史上最悪の兄弟喧嘩が繰り広げられたのが、アニメ『完結編』の前編で描かれた「Ψ後の戦い」である。

 空助は、天才的な頭脳と科学の力で楠雄の超能力を封じ、兵器やトラップで追い詰めていく。戦いの前に楠雄のレプリカを学校に放ってかく乱し、霊能力者の鳥束零太を洗脳して楠雄に憎しみを抱くように仕向ける。空助の異常な執着により戦いは熾烈を極めたが、ギリギリのところで楠雄が勝利した。

 なお、原作漫画ではこの戦いのあと、楠雄が別れ際に「もう少しお前(空助)の遊び相手になってやるよ」と伝える。空助も「こっちの台詞だし!」と答え、これをきっかけにふたりの関係は少しずつ変わっていくのであった。

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