【女性編集者が選ぶ「妖艶なる悪役キャラ」3】新田真剣佑が魅せた「強面イケメン」、眉なし&銀髪が似合う野性的な純真キャラ『ジョジョの奇妙な冒険』虹村億泰の画像
新田真剣佑  写真/ふたまん+編集部

 人気漫画やアニメの実写化作品において、主人公の魅力と同等、あるいはそれ以上に作品の成否を分けるのが「悪役」の存在だ。圧倒的な強さや独自の信念を持ち、主人公の前に立ちはだかる姿は、時に主役を食うほどの強烈なインパクトを残すことがある。

 とりわけ近年話題を集める大ヒット実写映画やドラマでは、ただ恐ろしいだけではなく、男性ながらどこか魅力のある“色気”のある悪役たちも登場している。

 特に女性なら、そんな影のある男性キャラに惹かれてしまう人も少なくないのではないだろうか。正義の主役とはまた違う、悪役ならではの妖艶さに釘付けになってしまうのだ。そうした彼らの魅力は、演じる実力派俳優たちの役作りと、身を削るような熱演によって生み出されているのだろう。

 そこで今回は「ふたまん+」の女性編集者たちが、漫画の実写化作品から、思わず息を呑むような「色気のある悪役男性」をピックアップ。その魅力に迫っていきたい。

(第3回/全8回)

※本記事には作品の内容を含みます

■眉なし&銀髪の強面ビジュアルと憑依的ハイテンションで魅せた『ジョジョの奇妙な冒険』虹村億泰役:新田真剣佑

 2017年に公開された、荒木飛呂彦さんによる大人気コミックの実写映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』。山﨑賢人さん演じる主人公・東方仗助らの前に立ちはだかる敵として登場し、強烈なインパクトを残したのが、新田真剣佑さん演じる虹村億泰(にじむら おくやす)だ。

 空間を削り取る恐るべき能力を持つスタンド「ザ・ハンド」を操る億泰は、冷酷無比な兄・形兆(岡田将生さん)とは対照的で、直情的で思慮が浅く、どこか抜けている憎めないキャラクターである。

 新田さんといえば、それまで多くの作品でいわゆる“イケメン役”を演じてきたイメージが強いだろう。しかし、本作ではその美貌を完全に封印。髪の両サイドを銀色に染め上げ、さらに眉毛まで剃り落とすという衝撃的な姿で億泰役に挑んだ。

 まるで昭和の不良を彷彿させるようなビジュアルだが、目鼻立ちの整った新田さんが演じることで、かえってサマになる。スペインで行われたロケでは、その姿を見た現地の人々が驚き、怯えて睨みつけてきたというエピソードもあるほどだ。

 さらに、新田さんの凄みはビジュアルの再現度だけにとどまらない。その“憑依的”とも言える役への没入ぶりこそが、億泰というキャラクターに野性味溢れる色気をもたらした。

 原作において、億泰は兄・形兆を心から愛し、絶対的な存在として慕っているキャラクターだ。新田さんはこの兄弟関係に説得力を持たせるため、カメラの回っていないところでも億泰として振る舞い続けたという。

 四六時中「兄貴、兄貴! ご飯食べようぜ」などと形兆役の岡田さんにまとわりつき、結果、“集中が全くできなかった”と、岡田さんが苦笑交じりに語るほど役にのめり込んでいたそうだ。

 自身のイメージを完全に消し去り、少しおバカで純粋な億泰を全身全霊で演じた新田さん。その凶悪なビジュアルと荒々しい暴力性の裏に隠された、兄へのひたむきでピュアな愛情というギャップに、多くの観客が魅了されただろう。

 彼が作り上げた億泰は、単なる計算された芝居では表現できない、どこか愛おしささえ感じさせる独特の色気が感じられた。

 

新田真剣佑さんの圧巻アクション…実写版『ジョジョの奇妙な冒険』

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