バトル漫画やアニメでは、互いの想いをぶつけ合う激しい戦いがつきもの。だからこそ、熱血主人公や好戦的な敵キャラが多く登場する。その一方で、物腰が柔らかく心優しい性格から、あまり負の感情を表に出さない温厚なヒロインも存在する。
しかし、そんなおっとり系のヒロインがさまざまな理由で怒りを爆発させると、あまりの豹変ぶりに周囲を恐怖に陥れることもしばしば……。今回は、そんな「怒らせたらヤバイ」と戦慄を覚えたヒロインたちの激怒エピソードを、その理由や顛末とともに紹介していこう。
※本記事は各作品の核心部分の内容を含みます。未視聴の方はご注意ください。
■作中最強説が浮上!? 『NARUTO』日向ヒナタ
ひとり目は、1999年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていた岸本斉史氏の『NARUTOーナルトー』より、主人公のうずまきナルトと結婚した日向ヒナタを紹介する。
ヒナタは、自分と同じ孤独な境遇ながらも目標に向かって突き進むナルトに惹かれ、彼の姿に触発されながら成長していく。その一方で、気弱で引っ込み思案な性格から、自身の父・ヒアシや従兄のネジからも、優しすぎて忍(しのび)には向いていないと評されていた。
そんななかで印象的だったのは、アニメ『NARUTOーナルトー疾風伝』の「ペイン来襲編」第386話「告白」で描かれた戦闘シーンだ。
杭を体中に刺されて動きを封じられたナルトを見て、「ナルト君にはもう手は出させない」と犯罪組織・暁のリーダー格であるペイン天道に一人で立ち向かうヒナタ。到底かなわない相手にも一切ひるまず、ペイン天道への攻撃よりもナルトに刺さった杭を破壊することを優先する姿は、自身の想い人に対する無惨な仕打ちへの静かな怒りの現れだった。
そして、怒らせたら怖いというイメージがヒナタに定着したのは、『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』(原作・岸本斉史氏、作画・池本幹雄氏)の影響も強い。
同アニメの第18話「うずまき家の一日」では、ナルトとヒナタの娘であるヒマワリが風邪を引いた日常エピソードが描かれている。ヒマワリの食事を作ろうとして揉め、父子喧嘩を始めるナルトとボルトに、ヒナタが怒りのオーラを発する。
そのあまりの迫力にナルト親子はなすすべもなく、ふたりは家から追い出されてしまうのだった。七代目火影となったナルトですら逆らえない妻の激怒ぶりに、視聴者の間でも「ヒナタ、木ノ葉隠れの里最強説」がささやかれることとなった。


