■ザクとは思えない存在感と圧倒的な強さ!

 どうしても主人公機に蹂躙される側に回されがちなザクだが、メイン機以上の破格の性能を誇るザクもいた。太田垣康男氏のコミック『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(小学館)に登場したサイコ・ザクはそんな1機である。

 パイロットの義手や義足を通じてモビルスーツを操るデバイス「リユース・P(サイコ)・デバイス」を搭載し、敵対する地球連邦軍からは「悪魔の実験機」と恐れられた。ダリル・ローレンツが駆るサイコ・ザクは、単騎でフルアーマーガンダムと相対できるほどの高性能を誇り、ペガサス級強襲揚陸艦スパルタンも撃沈させている。

 ガンダムすら凌駕するほどの圧倒的な強さを示したサイコ・ザクの存在感は、ザクのバリエーションの中でも傑出しており、最強のザクとして推すファンも多いかもしれない。

 またアニメ『機動戦士ガンダムZZ』に登場したザクIII改も、強さという面においては目を見張るものがあった。ザクIIIを指揮官用に強化した同機は、強化人間となったマシュマー・セロの実質的な専用機であり、クィン・マンサやドーベン・ウルフといった当時最強クラスの機体を相手に激戦を繰り広げる。

 そして複数のドーベン・ウルフからなるスペース・ウルフ隊と死闘の末、謎の光とともに敵を巻き込みながら散った壮絶なラストも印象深い。

 さらに設定上の強さという点においては、宇宙世紀0110年頃に運用されたRF(リファイン)ザクも相当なモノだと思われる。見た目はザクIIとほとんど変わらず、この時代では旧式化していたRFザクではあるが、もちろん中身はザクIIとはまるで別物。その性能はギラ・ドーガを上回るとされている。

 ゲーム『機動戦士ガンダムバトルオペレーション2』(バンダイナムコゲームズ)にRFザクの参戦が決定した際は、Xでトレンド入りするほどの話題となり、世間のジオニストを大いに喜ばせた。

■マニアックなザク好きが選びそうな機体といえば?

 今年3月に発表された「全世界“ガンダム”総選挙」では、風車のような見た目をしたネーデルガンダムが意外な支持を集めて、ファンを驚かせた。やはり総選挙ともなれば、予想もしないマニアックなザクが人気を集める展開も考えられるだろう。

 その場合、名前が挙がりそうなザクといえば、ザク50だろうか。おそらくザクと名のつくモビルスーツの中でも、宇宙世紀のもっとも未来に開発されたザク50は、かなり風変わりな見た目をしている。同機は『ジージェネレーション』シリーズから生まれたゲームオリジナル機体で、頭部に多少の名残がある以外にザクの面影はなく、まるでモビルアーマーのような姿をしていた。

 宇宙世紀0130年という小型機体が全盛の時代に開発された機体ながらザク50はかなりの大型機であり、ツッコミどころ満載のザクだった。

 また中原れい氏によるコミック『機動戦士ガンダム MSジェネレーション』(KADOKAWA)に登場したザクスピードも、知る人ぞ知る特異なザクである。なんと同機は一年戦争時に、ザクIIをベースに試作された「可変モビルスーツ」だった。モビルスーツ形態から戦闘機形態へと変形が可能で、ガンダムGT-FOURに匹敵する性能を誇っている。


 今回は「もしもザク総選挙が開催されたら…!?」という仮定の上で、ランキングに入りそうな機体をいくつかピックアップしてみた。もちろん、これ以外にもさまざまなザクのバリエーションが存在している。もし本当にザク総選挙が行なわれるとしたら、皆さんだったらどのようなザクに1票を投じるだろうか。

 

■可変するザクが登場するコミックをチェック

機動戦士ガンダム MSジェネレーション (電撃コミックス)
機動戦士ガンダム MSジェネレーション (電撃コミックス)
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