人型にはないロマン…ガンダム作品「無骨な戦車系MS」が躍動した“驚異の無双”シーン 変形機構を有する「陸戦強襲型ガンタンク」や「ヒルドルブ」の強烈なインパクトの画像
ビッグコミックススペシャル「機動戦士ガンダム サンダーボルト 外伝 (4)」(小学館)

 テレビアニメ『機動戦士ガンダム』では、ガンダムをはじめとする人型のモビルスーツたちが活躍する。その中には純粋な人型メカというより、どちらかというと戦闘車両に近い「ガンタンク」のような機体も含まれる。

 ガンタンクには腕はあるが脚部は存在しておらず、地上では下半身のキャタピラで走行。一応モビルスーツに該当するものの、長砲身のキャノン砲もあることから戦闘車両に近いフォルムになっている。

 『ガンダム』シリーズといえば、どうしても人型のモビルスーツの印象が強いが、数ある作品の中にはキャタピラを持つタンクが活躍する場面も存在する。今回は人型モビルスーツが霞むほどの活躍を見せたタンク型の機体たちを紹介しつつ、詳細な設定や戦果などを振り返ってみたい。


※本記事には各作品の内容を含みます。

■男女のバディが愛した「渋すぎるガンタンク」

 太田垣康男氏による人気コミック『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(小学館)に登場する「ガンタンク」は、アニメ『機動戦士ガンダム』でハヤトが乗ったガンタンクとはかなり見た目が異なっている。

 機体の全高は低く4基のキャタピラを備えており、低重力下においては後部キャタピラを押し付けて走行するための姿勢制御スラスターも取り付けることが可能。低重心で、より“戦車感”が増したデザインだが、コアブロックシステムもしっかり採用されている。

 このサンダーボルト版ガンタンクには、地球連邦軍のクリード大尉とソニア中尉が乗り込む。「時代遅れ」と言われていたガンタンクを「最強のモビルスーツ」と信じ、2人はパートナーシップを築いていった。

 宇宙空間では、空母「ビーハイヴII」の艦上をレール移動できるように改良され、高火力の低反動キャノン砲を艦の主砲として活躍する場面があった。

 しかし、劇中最強クラスのモビルスーツ「パーフェクト・ガンダム」に襲撃されて機体は大破。ソニアは機体から投げ出されてしまう。

 それでもクリードはガンタンクを捨てず、友軍と激闘を繰り広げるパーフェクト・ガンダムの一瞬の隙を突いて砲撃。これまで無敵を誇ったパーフェクト・ガンダムの左腕を粉砕し、反撃のきっかけとなる殊勲を挙げた。

 戦闘終了後は、一時行方不明だったソニアも重傷を負いながらも生還し、クリードとガンタンク乗りのバディを再結成する。そして地球連邦軍の新兵たちが乗る複数機のジムを相手に、模擬戦で無双するガンタンクの姿も描かれていた。

■可変機構を有する重武装タンク

 OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線』には、「陸戦強襲型ガンタンク」が登場。人型モビルスーツと戦車の間のような中途半端な外観をしていることから、劇中では「MSもどき」と呼ばれる場面もあった。

 地球を侵攻するジオンのモビルスーツの猛威に対抗するため、RX-75・ガンタンクのベースとなったRTX-44を改修したのが、RTX-440「陸戦強襲型ガンタンク」である。

 その最大の特長は、簡易変形機構を有していること。機体前部のサブ・クローラーを前方にスライドさせて機体の重心を下げることで、高速機動時の安定感を実現。この形態は「突撃砲形態」と呼ばれた。

 主武装である220mmキャノン砲を筆頭に、両腕のポップガンや多連装ロケットランチャーといった重武装を備え、ジオンのザクIIにも十分対抗できる火力を誇る。

 劇中では囚人だったアリーヌ・ネイズン技術中尉が仮釈放され、オデッサ攻略作戦の増援としてこの陸戦強襲型ガンタンクに搭乗。他のガンタンク部隊も率いることとなる。

 その戦いにおいて、陸戦強襲型ガンタンクは最大の特長である簡易変形機能を活かして高速移動を披露し、地上戦で他のモビルスーツを圧倒する。僚機である陸戦型ジムを支援するはずが、圧倒的な機動力でジムを置き去りにする場面もあった。

 その圧巻の機動性と持ち前の重火力で、陸戦強襲型ガンタンクはザクやグフを相手に無双。当時、最新鋭のドムまで撃破してみせた。

 最後は相打ちになりながらも、ジオンの大型陸戦艇を擁する部隊を壊滅に追い込んでおり、オデッサ作戦の勝利にも大きく貢献した。

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