■実は優秀なシステムエンジニアでもあった才媛
OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場するクリスチーナ・マッケンジー(通称、クリス)は、地球連邦宇宙軍士官学校を首席で卒業。劇中では、最新鋭のガンダム「ガンダムNT-1」のテストパイロットを任されていた人物だ。
『機動戦士ガンダム公式百科事典』の記述によると、士官学校在学中は戦闘機のパイロットを目指しており、卒業後はその優秀な成績からエリート部隊である「戦技研究所」に配属されたという。
そこで一年戦争が勃発し、高い操縦技能を持っていたクリスは、宇宙軍統合技術研究本部麾下の試験部隊に転属。そこでRXシリーズに搭載された「教育型コンピューター」を育成する重責を担ったとされている。これが確かなら、クリスはガンダムの開発にも深くかかわったことになる。
その実績もあって、一年戦争の最終盤には最新鋭のガンダムのテストパイロットに抜擢されたのだろう。劇中、クリスはガンダムNT-1の限界性能を引き出すことはできなかったが、機体調整のスペシャリストとして高く評価されている。
彼女は人並み以上の操縦技術を持っていたのは間違いないが、あらためて経歴を振り返るとシステムエンジニアとしても優秀だったことが分かる。彼女が携わった教育型コンピューターを搭載したガンダムが貴重な戦闘データを持ち帰り、そのおかげで量産型モビルスーツの「ジム」が生まれている。
そのジムの貢献度を考えると、連邦宇宙軍士官学校の0078年の首席卒業生であるクリスが一年戦争に与えた影響は計り知れないだろう。
■ニュータイプ育成機関を首席卒業したエリート
『機動戦士ガンダム』のパラレルワールドを描いたアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』に登場したエグザベ・オリベは、ジオン公国の士官学校と思われる「フラナガンスクール」を首席で卒業した人物である。
『機動戦士ガンダム』での「フラナガン機関」はニュータイプの研究施設であり、フラナガンスクールもただの学校ではなく、ニュータイプ専用の士官学校と思われる描写があった。
そのスクールの首席だったエグザベは、特殊なサイコミュ「オメガ・サイコミュ」を搭載した最新鋭機「ジークアクス」のパイロットに抜擢されている。
しかしエグザベは「赤いガンダム」を相手に善戦しながらも、とうとうオメガ・サイコミュを起動することは叶わず。結果的にアマテ・ユズリハに、そのコックピットを譲ることとなった。
その後は、本来の専用機である「ギャン」に搭乗。キシリアの窮地を救ったり、ギレン派の艦隊やモビルアーマー「ビグ・ザム」を複数撃破したりと大活躍を見せる。
また最終戦では、劇中で圧倒的な強さを見せたニュータイプのシャリア・ブルとも互角に渡り合っており、フラナガンスクール首席卒業の名に恥じない見事な戦いぶりを披露した。
創作物において「首席卒業」という肩書きは、その人物の優秀さを示す代名詞のように扱われている。今回は宇宙世紀シリーズにおける士官学校の首席卒業生だけに注目してみたが、意外とその数は少ないようにも感じられた。ガンダム好きの皆さんは、彼らの劇中での活躍をどのように受け取っただろうか。
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