『名探偵コナン』難易度が高すぎるトリックに驚愕した“まさかのアニオリ回” 遠投で犯行、カブトムシによる密室って「ホントに実行可能!?」の画像
名探偵コナンDVD PART2 vol.7 (C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS

 推理漫画の金字塔『名探偵コナン』といえば、原作漫画はもちろんのこと、アニメや劇場版も高い人気を誇る傑作だ。アニメオリジナル(アニオリ)のエピソードも充実しており、原作とは一味違ったトリックや展開、雰囲気が楽しめることでも知られている。

 中でも初期のアニオリ回では、思わずツッコミを入れたくなるほど難易度の高いトリックも描かれており、ファンの間でたびたび語り草になっている。今回はそれらの中から、特に驚かされたエピソードを振り返っていこう。

 

※本記事には作品の内容を含みます。 

■犯人の手腕がすごい「謎の凶器殺人事件」

 『名探偵コナン』の魅力の1つとして、読者を欺く多彩なトリックの存在が挙げられる。アニオリ回でもさまざまなトリックが描かれてきたが、第53話「謎の凶器殺人事件」に登場したトリックは、犯人の並外れた能力がなければ実現できなかった点において目を引いた。

 物語は、江戸川コナンと毛利蘭、小五郎が道端で飛べなくなった小鳥を見つけたところから始まる。ほどなくして近隣のマンションから女性の悲鳴が聞こえ、駆けつけると、ある一室のベランダで若い社長・井本龍介が後頭部を植木鉢で殴られて死亡していた。

 井本はかなりのトラブルメーカーで、妻や取引相手から恨みを買っていた。現場の状況や聞き込みで得た情報から、彼がベランダで太極拳をしている最中、頭部に植木鉢が直撃したと推測された。

 そして捜査の結果、犯人は同じマンションの住人であり、井本に釣具店を乗っ取られた恨みを持つ寺沢紀夫だと判明する。しかし、彼は事件当時現場にはおらず、マンションの外に出ていた。では、いったいどのように殺害したのか。その答えは、向かいのビルにあった。 

 犯人は向かいのビルの屋上から、投げ釣りの要領で釣竿を操り、井本に“おもり”をぶつけたのだった。マンションとビルの間の距離は、なんと約30メートル。その距離を遠投して急所に命中させるのは、もはや達人級の腕前だ。ベランダの柵や飛んでいた小鳥への衝突が犯人の誤算だったが、これがなければ完全犯罪になりえた可能性すらある。

 人間離れした集中力と緻密なコントロールが前提となるこのトリックには、アニオリ回ならではのぶっ飛びっぷりが反映されているといえるだろう。

■手の込みすぎたトリック「水中の鍵密室事件」

 密室トリックは原作・アニメともに多く描かれているが、アニオリ回では奇想天外なアイデアが用いられることも少なくない。第155話「水中の鍵密室事件」は、その中でも非常に独創的かつ難解なトリックが披露された回である。

 事件は、小五郎がかつて住んでいたアパートの大家・宗田光江のもとを訪れ、彼女の孫・宗田真の遺体を発見したことから始まる。部屋には鍵がかかっていたが、室内の様子は異様だった。壁中に赤いクレヨンで線が引かれており、それは玄関先からリビングまで伸びていた。

 真は風呂場で手首を切っていたが、リビングの中央に置かれた建築模型の池に水が張られており、その水中に部屋の鍵が落ちていた。小窓は開いていたが、とても人間が通れるサイズではない。つまり密室状態であり、当初は自殺かと思われた。

 しかし、実は殺人事件であり、犯人は誰も思いつかないような方法で密室を作り出していた。犯人が利用したのは、なんと「カブトムシ」だ。鍵にトイレットペーパーで作った紐を結び、オスのカブトムシの角に取りつけて室内に放ったのだ。

 建築模型にはメスの匂いがつけられており、カブトムシはそれにつられて進んでいく。その途中、トイレットペーパーが濡れて破れ、鍵は模型の池に落下。その後、カブトムシは外の誘蛾灯に向かって飛び去り、トリックの痕跡はほとんど残らない……という内容である。

 かなり不確定要素が多い計画だが、これを実行に移して成功するあたり、犯人の度胸と運の強さが表れている。カブトムシを使った奇抜なトリックはもちろんだが、赤いクレヨンで塗りたくられた部屋の不気味さも強烈で、いろんな意味で記憶に残るエピソードだ。

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