『鬼滅の刃』立志編第5話、炭治郎が体現した“大きな愛”に「これぞ鬼滅らしさ」と称賛続々 「こんなに優しい主人公いる?」の画像
『鬼滅の刃』公式Xより ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 現在、フジテレビ系にて毎週日曜日朝9時半より全話再放送中の『鬼滅の刃』。2026年5月3日に、『竈門炭治郎 立志編』第5話「己の鋼」が放送された。

 この回は初アニオリといってもいいほど、原作漫画以上に登場人物の描写が丁寧になされた回で、2019年の初放送時からかなり評価の高かったエピソード。その理由は、劇中で二度見られる大きな愛の形にあった。

※本記事は作品の内容を含みます。

■鬼の目にも涙?『鬼滅の刃』らしさが詰まった第5話

 前回の第4話「最終選別」にて、錆兎(さびと)や真菰(まこも)を手にかけた手鬼の隙の糸をとらえ、その首元に刃を振るった炭治郎。今回は、首が落とされた手鬼の走馬灯として、47年前の鱗滝左近次が現役の柱として活躍し、当時の手鬼を倒す様子からスタートした。

 己を倒す炭治郎の姿が当時の鱗滝のようにも見えた手鬼にとって、最後に見るのが鬼狩りの顔なのは望まないことだったようだが、炭治郎は幼い子どもにそうするように消えゆく手鬼の手を握り、彼のために「今度生まれてくる時は鬼になんてなりませんように」と願った。「兄に手を握ってほしかった」という手鬼の生前の願いを別の形で叶えてくれたのも炭治郎だったのだ。

 『鬼滅の刃』には、漫画の単行本などでも用いられている「日本一慈しい鬼退治」というキャッチコピーがあるが、この言葉を最初に体現したのが、今回の第5話だったといってもいいかもしれない。

 敵である鬼にも“元々は人間だったのだから”と、慈しみをもって接する炭治郎の姿は、単なる勧善懲悪もの以上の感動をもたらし、SNSでも「哀しさと慈しさが残るのが鬼滅ですよってアニメでもちゃんと伝えてくれたところが素晴らしい」という声があがっていた。

 また、作品の姿勢が存分に表れた声の芝居やカット割、カメラワークなどの丁寧な見せ方にも「鬼滅らしさが凄い出ている話」「こんなに優しい主人公いる?」と、作中屈指の重要回に絶賛の声が集まった。

■第5話で描かれた深い師弟愛

 また、第3話で登場した錆兎や真菰など多くの鱗滝の弟子たちを手にかけた手鬼だが、彼の過去を丁寧に描くことで“非道な鬼”というイメージをガラリとくつがえし、「鬼もかわいそうな存在」という見せ方にしたのも、表面的なイメージにとらわれるべきではないという静かで奥深いメッセージのように感じる。この時の炭治郎は戦いの経験もなく幼いながら、その優しさで我々に大切なことを教えてくれるようだ。

 このほかにも、最終選別から生きて戻ってきた炭治郎を禰󠄀豆子ごと抱きしめ、お面の下で大粒の涙を流す鱗滝の姿も愛にあふれていた。アニメではまだたったの5話なのに、炭治郎が鬼に家族を惨殺されてから、この段階で実はもう2年の月日が経っている。それほどまでに地道で過酷な長い修行期間があったのだ。

 この間、炭治郎の心の支えになったのは、たったひとりの家族である禰󠄀豆子(しかし原因不明で眠り続けている)と鱗滝だけだった。また鱗滝にとっても、毎回最終選別から弟子たちが戻らなかっただけに、炭治郎が生きて帰ってきたことがどれほど嬉しかったことだろう。

 『鬼滅の刃』ではセリフ以外のところでも登場人物の想いが伝わってくる粋な演出シーンが多いが、第5話こそがその真髄であり、今後の物語全体の礎となる回だった。

 

 次回はいよいよ炭治郎が鬼殺隊としての初任務に赴く。

 

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鬼滅の刃 1
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