数万円から数十万円の値段がつくこともある「レトロゲーム」の世界。そんなソフトがズラリと揃う『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長にして、自身も大のゲームコレクターである大竹剛氏が、毎回1本のソフトを語るこの連載。今回、ショーケースに並ぶソフトの中から取り上げるのは——?
■PCエンジンでリリースされた『ゼビウス』続編
ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」第44回
『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長、大竹剛です。前回は、高額化しているPCエンジン用ソフトについてお話しました。そこにシューティングゲームが入っていたのはPCエンジンらしいというか……PCエンジンって、シューティングがたくさんリリースされたハードなんですよね。
横スクロールの『R-TYPE』(ハドソン/1988年 ※『R-TYPE I』に前半ステージ、『R-TYPEII』に後半ステージを収録)、縦スクロールの『TATSUJIN』(タイトー/1992年)などなど、アーケードの人気タイトルの移植版が充実していました。
中でも『TATSUJIN』は現在高額化していて、当店では8万300円(税込)で販売中です。
私自身が好きなPCエンジンのシューティングをひとつ挙げるなら、『ゼビウス ファードラウト伝説(サーガ)』(ナムコ/1990年)ですね。開発したのは、『ザナック』や『ぷよぷよ』でおなじみのコンパイルだそうです。
PCエンジン版には、アーケード版『ゼビウス』(ナムコ/1983年)が遊べるモードと、ストーリーに沿って進んでいく「ファードラウトモード」が入っていました。もともと、オリジナルの『ゼビウス』には、開発者であるゲームデザイナーの遠藤雅伸さんが書いた設定というか、バックストーリー的なものがあったんですよね。のちに小説として本にもなりましたが、それをゲームとして解釈して、具現化したのが「ファードラウトモード」なのかな……という印象を受けました。
内容はシンプルなシューティングですが、ステージの幕間にイベントスチルとテキストでストーリーが解説されます。アーケード版と大きく違うのは、パワーアップアイテムが出てきて、標準装備のザッパーやブラスターなどを強化できる点。また、ステージによって自機が異なっている点でしょうか。
おなじみのソルバルウは後になってからの登場で、前半ステージで操作するのはソルバルウじゃないんですよね。このあたり、もしかすると小説に沿っているのかもしれないんですが……ごめんなさい、私は小説を持っているだけで、ちゃんと読んでいないのでわからないんです……。


