藤沢とおるさんによる漫画を原作とし、1998年の反町隆史さん主演版が伝説的な人気を誇ったフジテレビ系ドラマ『GTO』。その系譜を受け継ぐ形で、2012年からはEXILE AKIRAさん主演による新シリーズがスタートした。なかでも2014年放送の第2期は、今をときめく豪華な俳優陣が多数出演しており、今あらためて見返すと驚かされる。
今回は、第2期で主人公・鬼塚英吉が副担任を務めた明修湘南高校2年A組の女子生徒に注目。のちに主演級へと成長を遂げる彼女たちが、当時どのような輝きを放っていたのかを振り返っていきたい。
※本記事には作品の内容を含みます
■過酷ないじめに耐える“天使”:小芝風花
現在、コメディからシリアスな役柄まで幅広くこなす若手実力派女優として知られる小芝風花さん。当時17歳だった彼女は、本作で演劇部に所属する生徒・成瀬つぐみを演じた。
作中で鬼塚が彼女を「天使」と表現するように、つぐみは誰に対しても分け隔てなく接する優しさと、物事を冷静に見極める芯の強さを併せ持つ少女だ。その一方で、不器用なほどに真っ直ぐな気質も彼女の魅力をより引き立てている。
しかし、その優しさゆえに、第5話の演劇祭をめぐるエピソードでクラスのいじめの標的となってしまう。無視に始まったいじめは、演目『シンデレラ』になぞらえる形でエスカレート。クラスメイトから押し倒されたり、頭から食べ物をかけられたりなど、壮絶な仕打ちを受けてしまう。それでもなお信念を曲げずに立ち向かう姿は、多くの視聴者に強い印象を残した。
過酷ないじめのシーンが続いた一方で、撮影現場の雰囲気はまったく異なっていたようだ。当時のインタビューでは小芝さん自身、“実年齢でも17歳で、生徒役の中では年下のほう。お兄さんお姉さんにお世話になっています”と語っており、周囲の温かいサポートを受けながら難役に向き合っていたことがうかがえる。
そうした現場で育まれた、繊細さと芯の強さを両立させる表現力は、現在の幅広い活躍にも通じる大きな魅力であると言えるだろう。
■太々しくもリアルな存在感:伊藤沙莉
上述した小芝さん演じるつぐみを執拗にいじめるクラスメイト役で、鮮烈なインパクトを残したのが伊藤沙莉さんである。現在は数々の作品で主演を務める彼女も、当時は20歳。第2期では物語をかき乱すキーパーソンの1人として出演していた。
彼女が演じた楠見加奈子は、クラス内で強い影響力を持つグループのリーダー格だ。水田智美(宮武美桜さん)とともに“いじめっ子コンビ”として振る舞い、第1話では読者モデルの同級生、第5話ではつぐみに対しても容赦ない攻撃を仕掛ける。しかし、加奈子は最終的に自らの過ちと向き合い素直に謝罪するなど、どこか憎めない人間味も併せ持つキャラであった。
子役として9歳でキャリアをスタートし、多くの学園ドラマに出演してきた伊藤さんだが、本作で飯塚健監督と出会ったことが、俳優人生における大きな転機になったと語っている。
その影響は作中の演技にも表れていた。本作における彼女は極めて自然体で、観る者に「いい意味での腹立たしさ」を抱かせるほどリアルだった。現在、伊藤さんの唯一無二の武器となっている“ナチュラルな表現力”は、この頃から完成の域に達していたのかもしれない。


