2026年4月5日から、フジテレビ系にて全編再放送が行われているテレビアニメ『鬼滅の刃』シリーズ(毎週日曜朝9時30分~10時)。今一度、主人公の竈門炭治郎の軌跡をリアルタイムで楽しんでいる人は多いようだ。
本作では、炭治郎が鬼殺隊の仲間とともに、さまざまな鬼と戦う様子が迫力たっぷりに描かれている。しかし、ささやかな日常風景、特に「食事シーン」の作画にも、特にスタッフが気合を込めて描いているように感じられた。やはり人間にとって、衣食住は切り離せないものだからだろうか。
そこで今回は、つい「食べてみたい!」と口に出してしまいそうな、アニメ『鬼滅の刃』の美味しそうだった食事シーンを紹介したい。
※本記事には作品の内容を含みます。
■あたたかみを感じる料理の数々
まずは「竈門炭治郎 立志編」第1話「残酷」にて、町で炭を売っていて帰りが遅くなってしまった炭治郎を呼び止め、一晩泊まるように忠告した三郎爺さんの家で出てきた夕食から。
この三郎メシは彩りのよさが特徴的だ。シイタケとにんじん、たけのこの煮物に、豆腐と葉物野菜が入った味噌汁、たくあん、ご飯、温かい緑茶というメニュー。
肉や魚がないので質素にも感じるが、一般家庭でご馳走になるとき、これが出てきたら普通にうれしい。炭治郎も茶碗片手に煮物を食べ、きれいに完食していた。
続いては第7話「鬼舞辻無惨」で浅草に到着した炭治郎が立ち寄った、豊さんという男性が営む屋台の山かけうどん。都会の華やかさにすっかり疲れた炭治郎が、ゲッソリとした顔で「山かけうどんください…」と注文するのが印象的なシーンだ。
立ち上る湯気と一緒に出てきたのは、とろろ、卵の黄身、海苔、ネギにわさびが乗っている、いかにも体によさそうなうどんだった。
しかし出汁を一口すすったところで、炭治郎が鬼舞辻無惨の気配を感じとる。つい丼を落としてしまい、炭治郎は駆け出したため、このうどんが完食されることはなかった……。
結果食い逃げのようなかたちになってしまった炭治郎は、続く第8話で屋台に戻り、2杯のうどんを平らげている。禰󠄀豆子にまで食事を強要する江戸っ子気質の豊さんからは、うどんに対しての並々ならぬこだわりを感じる。
ちなみに屋台の壁には「たぬき きつね 山かけ 天ぷら しっぽく あんぺい けいらん」と、さまざまなメニューが書かれていた。このラインナップを見るだけで、美味しそうである。
続いては、テレビアニメの「無限列車編」第1話のアニメオリジナルシーンにて、炎柱の煉獄杏寿郎が一般隊士とともに食べた蕎麦(そば)だ。そばを茹で上げてから大根おろしとネギを盛る工程まで詳細に描かれ、上記のうどんと比べてもさらに力の入った作画だった。麺の一本一本まで細かく表現され、出汁は光り輝いている。
煉獄の「うまい!」の食べっぷりはここでも発揮され、その気持ちよさには店主がかき揚げをサービスしてくれるほど。これを豪快にかじる姿も印象的で、かき揚げとそばが無性に食べたくなるシーンだった。


