GWにまとめて観たい!生粋アニオタ・田口尚平が選ぶ冬アニメ「観て損なし!」ベスト作品【アニメ最強番付2026冬・大関&横綱編】の画像
田口尚平さん(画像:本人提供)

 アニメファンから“豊作”の呼び声が高かった2026年冬アニメ。70以上の作品が並び、話題性、クオリティ共に歴代トップクラスだった今クールは、国内外でも大きな話題を呼びました。

 今回は、そんな冬アニメラインナップの中から、「アナウンサーの皮をかぶったオタク」としても知られる田口尚平氏が、特に秀逸だった作品をピックアップ! 自身の目で観て選んだ「2026冬ベストアニメ」を、熱い想いとともに発表していきます。

 現在フリーアナウンサーの田口氏は、ゲーム実況などで活躍する傍ら、毎クール放送されるアニメ作品をほぼ欠かさずチェックしているという生粋のアニメファン。そんな田口氏が“アニオタ目線”で選出した2026年冬のベストアニメは、はたしてどの作品なのか。

 今回は【大関&横綱級】、ベスト1・2作品の発表です!

【第2回/全3回】

■これぞ、日本のアニメの底力! 第2位は『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」

 第2位は『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」。言わずと知れたダークファンタジーの名作で、今回は第2期「渋谷事変」後の混乱した日本にて、呪術師同士のデスゲーム「死滅回游」が繰り広げられました。

 漫画の時点で有名だったドブカスこと、禪院直哉も話題でした。「人の心とかないんか?」とか、辞世の句こと「ざっけんなや! 呪力が練れん! ドブカス……がぁ!」など、やっぱり名ゼリフがあるアニメーションは常に話題を呼びます。『BLEACH』の「あまり強い言葉を……」とか。

 で、総じてビッグタイトルの名に恥じない素晴らしい出来栄えとなった『呪術廻戦』でしたが、今回考えさせられたのが「アニメを見る人が、アニメ以外の作品にどれだけ触れているのか」という点。

 私の意見では、本作はアニメになったことで、魅力が何段階も立ち上がっている作品だと思うんです。様々なメディア、とりわけ映画からインスピレーションを受けた4分間のワンカット長回し演出や、殺陣のシーンで使われた、一見ミスマッチに聞こえるBGM選定とかね。

 ただ、こういったものが原作原典主義の方々には刺さらなかったようで、SNSでは賛否両論の議論が巻き起こったことは周知の事実だと思います。正直、どっちの意見も正しいとは思うんですよね。

 でも、アニメ制作陣もクリエイターな訳で、そういったチャレンジの積み重ねが現代のアニメへの評価に繋がっているんだと思うんですよね。私の持論ですが、そういった各作品へのオマージュとか、リスペクトみたいなものをアニメ作品から読み取って、別の映画を見に行く取っ掛かりになったら人生がもっと豊かになる気がするんです。皆さん、ぜひ『キル・ビル』を見てから、第4話の「禪院さん家の大☆騒☆乱」を見るのです。受け取り方がまた変わるはずです。

 あとは死滅回游のプレイヤーのひとりである日車寛見を演じた杉田智和さんが大変すばらしかった。私は、いろんな年代の杉田智和を見てきた杉田智和マイスターだからわかるんです。静かなトーンの中に諦めと怒りと、様々な感情が見え隠れすしてにじむ感じにビビビっ! と来ましたね。しかも戦闘開始早々、「領域展開」ですよ。しびれましたね。これぞアニメの醍醐味です。

 原作を読んでいても、アニメで観ると印象が変わる。漫画では読者が補うしかなかった“間”や“圧”が、様々なクリエイターのフィルターを通して可視化される。

 上記した賛否両論シーンみたいなものもあれば、今シーズンの最終話の石流龍VS乙骨憂太の一騎打ちでは、これ以上ないタイミングでOP曲「AIZO」(King Gnu)をかけてくれるわけじゃないですか。チャレンジングな取り組みはありつつ「これこれ〜〜〜!!!!」って、外さない演出もあるわけじゃないですか。やっぱり大好物ですありがとうございました。

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