4月5日からフジテレビ系列でアニメ『鬼滅の刃』の全編再放送がスタートした。もともとは2019年に放送開始となった『鬼滅の刃』。7年ぶりに“リアルタイム視聴”を楽しんでいるファンも多いだろう。
物語の冒頭となる「竈門炭治郎 立志編」の第1話「残酷」では、まだ13歳だった主人公・竈門炭治郎のあどけなさや、後に無口で天然な性格が明らかになる水柱・冨岡義勇が大きな声で「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」と炭治郎を一喝するシーンなど、その後の姿とのギャップに驚かされる点も多い。
どのキャラも物語が進むにつれて、他の登場人物との交流を通じて人となりが分かっていくが、登場したばかりの段階では、どのような人物なのか分からない場合もある。そこで今回は今でこそ「いい人」のイメージが強いものの、第一印象があまりにも違った「ギャップのある人たち」をまとめてみたい。
※本記事には作品の内容を含みます
■「醜女」発言が衝撃だった愈史郎
まずは、「竈門炭治郎 立志編」の第8話「幻惑の血の香り」で初登場した愈史郎。彼は浅草の町で、鬼になった人間を必死に取り押さえている炭治郎の前に、珠世とともに現れた。
当初から眉間に皺を寄せて不機嫌そうな表情だったのが印象的だが、もっとも視聴者を驚かせたのは、何もしていない禰󠄀豆子に対して「醜女(しこめ)」と言い放ったことだろう。
これには普段温厚な炭治郎も「醜女のはずないだろう、よく見てみろこの顔立ちを! 町でも評判の美人だったぞ禰󠄀豆子は」とブチギレていた。このシーンを見た時、愈史郎を性格が悪いキャラだと感じた人も多かっただろう。
一方で、珠世の“鬼を人に戻す方法はある”という言葉に飛びつく炭治郎に対し、「寄ろうとするな、珠世様に!」と背負い投げするなど、今と変わらず珠世への重すぎる愛も見せていた。
浅草編ではギャグ顔も多かった愈史郎だが、その後のアニメシリーズで姿を見せたのは「刀鍛冶の里編」第11話と「柱稽古編」第2話のみである。どちらも変わらず珠世に付き従っており、彼女への献身ぶりがうかがえる。
そんな彼の本格的な再登場は『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』でのこと。珠世と離れて行動する場面や、その頼りになる姿に、彼の印象をあらためた人も多いのではないだろうか。
■愛されキャラになった隠・後藤
普段はあまり目立たないが、インパクトのあるモブキャラクターが多いのも、『鬼滅の刃』の特徴だ。中でも後藤は、あまりに一般人じみた言動が目立つキャラだが、後から「実はいいやつだった」と感じた人も多いだろう。
彼は鬼殺隊の事後処理部隊で、隊員と鬼が戦った後の始末をする「隠」であるため、常に顔を隠している。初登場は那田蜘蛛山での戦いの直後。倒れた炭治郎を回収して鬼殺隊本部に連行し、柱合会議の前に炭治郎を起こして柱についての説明をした。
外見の派手な柱たちを前にすると、彼のモブ感はさらに増して見える。柱に萎縮する情けない姿から、彼の出番はもう終わりかと思われたが……。
再登場を果たしたのは「遊郭編」の戦闘終了後である「刀鍛冶の里編」第1話。後藤は意識不明の重体になっていた炭治郎・我妻善逸・嘴平伊之助を、隠としてしっかり保護していた。
年下でありながら剣を振るう炭治郎たちのことを素直に尊敬しているとモノローグで語り、特に何かと縁のある炭治郎を気にかけて、当時は相当高級だったカステラを持ってお見舞いに行っていた。根っからのいい人であることがうかがえる、ほっこりシーンである。
炭治郎が目を覚ましたことを「腹式呼吸」による、とてつもない大声で知らせる姿も印象的で、今やファンの間では愛されキャラの1人だ。当初の影の薄さからすると考えられない話である。


