■改めて気づかされる“さすがに擁護できない”あの場面

 さて、今回も再放送ならではの新たな気づきのある回だった。まずは、鱗滝さんも炭治郎同様、鼻が利くという点。相手の感情なども匂いで感じ取っていることから、炭治郎にもかなりの素質があることや、この共通点から2人の修行における相性も良さそうなことが伺える。

 また、「判断が遅い!」というセリフは『鬼滅の刃』ファン以外の間でもあまりに有名になっているが、今回の炭治郎の行動を見てみると、さすがに擁護できないという感想に至ったファンもいたようだ。

 炭治郎がお堂の鬼にトドメをさそうと岩を手にした時は、まだ外は真っ暗だった。しかし具体的な時間経過こそ描かれていないものの、そのまま悩んでいる間に夜が明けて太陽が顔を見せ、鬼は灼かれて死んでしまった。

 炭治郎が気づかない間に禰󠄀豆子は日光に当たらないようお堂の中に隠れ、鱗滝は殺されてしまった人たちを埋葬し手を合わせている。となると、炭治郎が悩んでいた時間は10分や20分そこらではないだろう。その間、炭治郎は鱗滝さんや禰󠄀豆子の移動に気づかないことからも、思考を巡らすがゆえにかなり油断している状態だったといえる。

 「禰󠄀豆子をどうするか」という問いに答えられなかったことはさておき、鬼を目の前にしてこの隙だらけの行動はさすがに危なすぎる。ぜひここから鱗滝さんの修行で早い判断ができるようになってほしいものだ。

 ネットミーム化した「判断が遅い!」は、原作漫画ではもちろん一度しか口にされていないが、本編終了後のおまけコーナー「大正コソコソ噂話」にも登場した。

 炭治郎が今回の小ネタとして鱗滝さんの年齢を明かそうとしたところ、背景コマに描かれた鱗滝さんが「炭治郎! 晩飯は肉じゃがとおでんどっちがいい」と問う。悩む炭治郎に、アップの険しい顔(お面)で「判断が遅い!」と言い放つ姿から、このセリフは公式でもネタとして扱われていることがわかる。

 SNSでは、「大正コソコソ噂話」もちゃんと放送してくれることに喜ぶ声と、「ここでも判断が遅い(笑)」「夕飯を選択させてくれる鱗滝さんの優しさ」「鱗滝さん、お母さんみたいだな」と、炭治郎の支えになってくれる鱗滝さんにほっこりしたという声が多かった。

 鱗滝さんと出会ったことで希望が見え始めた回だったが、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』を観た人にとってはある種の感慨深い回でもあっただろう。劇中、鱗滝さんのセリフに「思えばお前が鬼になった妹を連れてきた時から 何か大きな歯車が回り始めたような気がする」というものがあるが、それがまさに3人の出会いとなった2話なのだ。

 次回はいよいよ、鱗滝左近次による本格的な修行が始まる。

 

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鬼滅の刃 1
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