2026年春アニメがスタートし、人気の続編作品や話題の新作が放送されている。『日本三國』や『黄泉のツガイ』など開始直後から強いインパクトを残した作品も多く、今クールも豊作の予感が漂う。
第1話は作品のジャンルやテイストを把握するための肝となる回である一方、春アニメの中には、タイトルから受けるイメージや、物語の前半と後半で印象がガラリと変わる作品も目立っていた。
そこで今回は、意外な展開でSNSでも大きな反響を見せた春アニメ3作をピックアップ。作品の持ち味もちろん、メインキャラクターたちの気になる関係性からも目が離せない。
※本記事には各作品の内容を含みます。
■恋する女子高生の正体は、限界オタクだった!?『霧尾ファンクラブ』
ひとつめの作品はWebコミックサイト「COMICリュエル」で連載されていた、地球のお魚ぽんちゃん氏による『霧尾ファンクラブ』。主人公の女子高生・三好藍美と染谷波が、想いを寄せるクラスメイト・霧尾賢の「推し活」に情熱を注ぐ物語だ。
2025年には日本テレビ系列でドラマ放送もされた本作は第63回ギャラクシー賞テレビ部門奨励賞を受賞。待望のアニメ化についても、原作全6巻をしっかり最後まで描いてほしいと期待の声が集まっている。
原作を未見であれば、淡い色使いのキービジュアル、序盤で描かれた告白シーンから、高校生たちの甘酸っぱい片思い青春ストーリーと思う人もいるだろう。しかし蓋を開けてみれば、藍美と波のふたりが、ひたすら霧尾に対してマニアックな妄想を爆発させるギャグアニメだった。
しかも、霧尾への愛が強すぎるゆえにふたりの言動は常軌を逸しており、ジャンルを一言で表すなら「恋愛シュールギャグアニメ」といえる。「どうする? 霧尾くんのおならが引くほど爆音だったら?」と質問する波に藍美は、「霧尾くんが遠くにいても近くに感じられて最高じゃねーか」と真面目な顔で答える始末だ。
また、霧尾の好きなところをふたりで黒板に書いていくシーンでは、「やさしいところ クールなところ」と書く波に対し、「心臓 肝臓 じん臓」と臓器を羅列する藍美。「ダメじゃん、藍美ちゃん。臓器で稼いじゃ」とツッコミを入れられるなど、冒頭から独創的な掛け合いが繰り広げられる。
これにはSNSでも「そっち系かい」など、その意外性を歓迎する声であふれていた。
藍美の暴走する妄想ボケに対して、波がテンポよくツッコむノリが癖になる作品。あこがれの霧尾との距離感が今後どうなるのか……。推し活友達でもあり、恋のライバルでもある藍美と波の関係性も注視していきたい。


