■サクサク描ける「シンプルすぎるザク!?」
トニーたけざき氏のコミック『トニーたけざきのガンダム漫画』(KADOKAWA)は、アニメ『機動戦士ガンダム』の設定や登場人物をパロディした内容で、かなりギャグテイストが強い作品となっている。
そんなトニーたけざき氏のコミックに登場したのが、超量産型モビルスーツ「サク」だ。作中で「サクサク描けるからサク」と表現されている通り、非常に簡略化されたザクらしきビジュアルをしている。
カプセル状のボディに、動力パイプかヒートロッドのような細長い手足がついているだけのシンプルなフォルム。一応全長は18mあるようで、額にはジオン軍を示す「ジ」の文字がある。
「超量産型」と銘打たれているだけあって、作中でのサクの扱いは散々なもの。唯一の武装「サクマシンガン」が跳弾して味方を撃ってしまったり、ジャブロー攻略戦では地球連邦軍のジムの量産型「サム」とグダグダの戦いを繰り広げたりしていた。
見るからに手抜きモビルスーツのような機体だが、そんなサクの日常を描いた『トニーたけざきのサクサク大作戦』としてコミック化までされている。シンプルで愛らしいサクの姿に、愛らしさを感じたファンも多いのではないだろうか。
■50年後のザクの最終進化形?
ガンダムをモチーフにしたゲーム『SDガンダム ジージェネレーション』シリーズのオリジナル機体として登場したのが「ザク50(ごじゅう)」である。
プレイステーション版『SDガンダム ジージェネレーション-F』(バンダイ)の解説によると、ザク50は宇宙世紀0130年にアナハイム・エレクトロニクス社が開発。当時のアナハイムは、モビルスーツの小型化でライバルのサナリィに遅れをとっており、業績不振に苦しんでいたようだ。
そこでアナハイムの過去の実績と技術力をアピールするために開発されたのがザク50である。しかし、当時の機体としては大型で、頭部に多少の名残がある以外、ザクの面影はなく、まるでモビルアーマーのような姿をしていた。
そんなザク50は、ビームシールドや強力な大型メガ粒子砲を搭載。大型ビームサーベルによる格闘戦も可能である。
しかし当時の高性能な小型モビルスーツと比較すると大型で扱いにくく、時代錯誤な機体と言わざるを得ない。まるで過去の栄光を捨てられない、アナハイムの凋落を象徴するかのような機体にも見えた。
今回は、ガンダムと並ぶ人気機体である「ザク」の異色のバリエーションを取り上げてみた。ネタ扱いされている機体で、公式設定ですらないものばかりだが、こういう機体が存在するのも、ガンダムという作品の懐の深さを示しているといえるだろう。
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